あなたの就職活動の時期は、どんな状況でしたか?
「バブル世代」の人は大量一括採用の時代で、大手企業にスムーズに就職できたかもしれません。また、「氷河期世代」の人は何社受けても2次選考まで進まず、苦い思いをした経験のある人が多いかもしれません。バブル世代の前は「しらけ世代」、氷河期世代の後は「プレッシャー世代」、「ゆとり・さとり世代」と続き、それぞれの世代でさまざまな就活事情に直面していたと思います。
人材分析ツールを提供するInstitution for a Global Society社が実施した、世代別の「新卒一括採用に関する調査」によれば、内定獲得のしやすさは、しらけ世代がトップで、氷河期世代が最下位という結果に。さらに、選考試験で経験したことには大きな差が出ており、エントリーシートが定着したのが氷河期世代で、プレッシャー世代はIT化が飛躍的に進んで履歴書、エントリーシート、適性テストなどがすべてWeb上で行われるようになるなど、いろいろな形に変化しました。
そして、ゆとり・さとり世代の選考過程では、「動画面接」や「動画PR」という新手法が登場しています。“自己PRを動画で撮り、企業に送付する”という、昔では考えられない就活が行われているようです。他にも、“複数の友人から自分の日常行動を評価してもらう”ことで、客観的評価を加味する「360度評価」を行う適性検査、例えば『GROW360(グロウサンロクマル)』なども浸透しています。
友だちに自分の評価を依頼するのは面倒ですが、自分をよく知っている人からの評価を就職選考で加味してもらえるというのは、公正な評価が期待できます。なぜなら、この360度評価では、AIを用いて評価する人の評価バイアス(偏見)がないかなどを補正したうえで結果を出せるからです。すでに有名大手企業の中でも、先駆的企業が取り入れているようです。
動画面接や動画PR、360度評価は、バブル世代、氷河期世代にとっては驚きの新手法ですよね。これからはAIや5Gなど、ますます新しい技術が進化し、さらにびっくりするような採用方式が取られるかもしれませんね。