健康維持のための食生活や運動、睡眠習慣などについて、今さまざまな情報が溢れていますよね。でも、「こうしなければ!」とルールを厳しくし過ぎると、ストレスが溜まったり、無理な生活を続けたりしてしまい、逆に体調を崩してしまう人も少なくありません。
健康維持のための工夫を取り入れていくことは大切ですが、今のライフスタイルと大きくかけ離れた習慣を無理に続けることは、前述したように逆効果になる場合も。そのため、実は“体に悪いことをする”ことが、健康維持のために必要となるケースもあるんです。
■制限のし過ぎに要注意
健康維持のために、次のようなことを習慣にしてはいませんか?
□体に悪い添加物が入っているものは一切食べない
□太りやすいから糖質は摂らない
□どれだけ疲れていても、毎日ジムに行って必ず運動する
これらの行動は、一見して健康や体型維持のための取り組みですが、「必ずこうしなければならない」とルール化してしまうと、例外が発生した際にストレスを生んでしまうのです。例えば、ごはんやパンが好きな人が糖質を制限するために穀類を絶てば、食べられないストレスでドカ食いに走ってしまうこともありますよね。また、添加物を全く取らないように意識すると、食べられるものが限られて日々の食事を作るのが負担になりますし、休養を取るべきときに無理な運動をすれば、体を壊してしまうこともあります。
■適量の“体に悪いこと”は健康の秘訣
思いっきり羽目を外して朝まで遊んでみたり(その後しっかり休養を取る必要はありますが)、お酒を楽しんだり、好きなだけ甘いものを食べたり……。これらは日常的に行えば健康を害することもありますが、数ヵ月に一度など、たまにであればその後の体調管理を手厚くして健康を維持することができます。ストレスは大病のもと。我慢し過ぎて心や体が疲弊することのないよう、たまには節制を緩めることも健康のコツなのです。
このような“少し羽目を外すこと”は、完璧主義の人や頑張り過ぎてしまう人などにオススメの健康法です。療養中の場合など、少しでも体に悪いことをすれば状況が悪くなる場合はもちろんこの限りではありませんが、我慢し過ぎて反動が大きくなってしまうのであれば本末転倒ですから、たまのガス抜きで調節しましょう。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)