キャスターの宮根誠司が4月2日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演し、新型コロナウイルスの感染拡大によって経済的ダメージを被っている飲食店について言及した。
密閉、密集、密接のいわゆる「3密」の定義に該当することから、東京都の小池百合子知事を始め、多方面から繁華街のバーやナイトクラブ、カラオケ店などの利用自粛要請が出されているが、これについて宮根は「じゃあ、ちょっと空いている居酒屋とか焼き鳥屋さんには行っていいのか、どうなのかって迷いません?」と切り出した。
続けて、「すべての飲食店に行っちゃいけないの? ここがよく分からない。“3密”って言っても、スカスカのお店で、これ“3密”なのかな?とか。なんとなく“3密”じゃない店ばっかりなんですよ。でも店を開けていらっしゃって。お気の毒だなぁって」と実質的に“3密”には当たらない飲食店も多いと語っている。
「小池知事はあらゆる状況とケースを一つずつ“アウトかセーフか”を説明することが難しい為、各々で判断ができるように“3密”という言葉を用いましたが、3つの要素を全て満たすものだけを避けるのか、もしくは1つだけでも該当する時点で近寄らないようにするのかなど、それらは個々人で判断するしかありません。そもそも日本国内ではあくまで“自粛要請”までが限界であり、“全ての飲食店に行っちゃいけない”とは、どの政治家も一切発言しておらず、宮根の疑問提起はややズレているとも考えられます。ネットでも『1から10まで全部他人に決めてもらって指示されなければ行動できないのでしょうか。自分の頭を使って自らの責任において、出来る限りの対策をしましょうよ』『もはや3密かどうかじゃなくて、こんな状況で会食しようとか誰かと外食するという行動自体が問題』『いい大人が何を言ってる?!』との反発が上がっています。今、飲食店がスカスカで“3密”に該当しないのは、裏を返せば多くの国民が政府の自粛要請を忠実に守っているからこそであって、“空いているから逆に安全”という考え方はあまり褒められたものではないでしょう」(週刊誌記者)
「3密じゃない店ばっかりなんです」との発言が外食や会食を煽ることに繋がるとの苦言も一部で見受けられ、多くの人間に影響を与えかねない全国放送でのコメントに関し、宮根にはより一層の慎重さが求められているようだ。
(木村慎吾)