小学館の「ちゃお」と言えば、小学生の女児から高い人気を誇る少女マンガ誌。ライバル誌の「なかよし」や「りぼん」に比べると後発ながら、部数では断トツの差を付けている。そんな「ちゃお」を愛読する子供たちがいま、悲しみに暮れているというのである。
「理由はずばり、新型コロナウイルスの感染拡大にあります。『ちゃお』では女児に喜ばれる付録が魅力の一つで、3月1日発売の4月号にはもともと、超小型のルンバと言える『おそうじロボ』が付いてくる予定でした。ところがコロナ禍のために付録の生産が間に合わなかったらしく、その4月号では急きょ別冊の『ちゃおプレミアム』を付けることに。表紙では“緊急お宝ボーナス”と銘打っていましたが、たしかに緊急だったことは間違いないでしょう」(女性誌ライター)
ただ「おそうじロボ」はやっと生産が追いついたのか、5月2日発売の6月号で付録となる予定。それゆえ心待ちにしていた女児たちもさほど悲しまなくてもよさそうだが、子供たちを泣かせてしまったのは、また別の付録が原因だったというのである。
「4月3日に発売された5月号にはやはり、おもちゃ的な付録は付けられなかったもよう。その代わりとして小学館が誇る大人気コンテンツ『名探偵コナン』のためし読みコミックを付け、さらにコナンの(秘)プロフカードも付けるという大盤振る舞いとなっていました。ところがそこに落とし穴があったのです。普段は『ちゃお』に見向きもしない大人の読者が《コナンのコミックが欲しい!》《プロフカードをゲットするぜえ!》とばかりに買い始めた。そのため各地の書店やコンビニでは軒並み売り切れとなり、メイン読者の女児たちが『ちゃお』を入手できずに号泣するという事態になっています」(前出・女性誌ライター)
ちなみに同じ5月号にはもう1冊、「ちゃおホラーコミックス」という付録も。その表紙を見て怖がった女児が泣き出すというケースもあるようで、「ちゃお」は二重の災いに見舞われてしまったようだ。
(白根麻子)