新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、様々な芸能人が啓蒙や勇気づけの動画を公開している。星野源がギター一本で弾き語りする「うちで踊ろう」はインスタグラムとYouTubeの合計で300万回再生を突破。ピコ太郎は大ヒット曲の『PPAP』をアレンジした手洗い啓蒙動画の「PPAP-2020-」を4月5日に公開し、すでに470万回再生を突破している。
そして翌6日には木村拓哉も手洗い動画を公開していたが、こちらは約85万回台の再生数に留まっている(9日時点)。公開日数の差を考慮してもピコ太郎が大幅にリードしているわけだが、この違いは一体どうしたことなのだろうか?
「星野は新曲を作詞作曲し、ピコ太郎はカット割りを多用したインパクトの強い映像を制作するなど、2人は手間をかけてこれらの映像を制作しています。それに対して木村の手洗い動画はいわゆる“一発撮り”で、テロップもカット割りもない至ってシンプルな代物。もちろん影響力のある木村が手洗いを啓蒙することには大変意味がありますが、大スターが公開する動画の作りとしては少々お手軽だったようです」(女性誌ライター)
動画の中で木村は「よーく手を湿らせて しっかり石鹸を使って 手のひら 手首 手の甲 指先 指のあいだ 洗いましょう」と、ぶつ切りの言葉で説明。他の手洗い動画では、30秒かけて洗うことを体感するために“ハッピーバースデーを2回歌う”という目安が広く知られているが、1月に初のソロアルバムをリリースしたばかりの木村にも、アーティストだからこそ歌の一つでもつけてほしかったとの声もある。だからだろうか、
「ファンの中には《これは木村君が歌うのではなく、木村君に合わせて私たちが歌うべきなのでは?》という逆転の発想が浮上。さらには『自分を守るイコール 大切な人を守ることにもつながる』との木村のセリフに対して、《私たちファンが自分を守ることで、大切なキムタク様をお守りするというメッセージ》との曲解をする人もいます」(前出・女性誌ライター)
最後の手を拭く場面にも〈タオルでかっ!〉〈さすがキムタクともなると、バスタオルで手を拭くんだ〉といった感心する声も。手の洗い方ひとつにもキムタク流が貫かれているようだが、ともあれ閲覧者にはしっかりと手洗いの大切さが伝わったに違いない。
(白根麻子)