タレントの大桃美代子が4月14日に自身の公式ブログ「桃の種」を更新。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、濃厚接触を避ける為に他人との間に一定の距離をもうける“ソーシャル・ディスタンス”について言及している。
また、スーパーでの出来事として、「混んではいないものの、後ろにすぐ人がいたり」と他の利用客との密接ぶりを心配し、「(商品を)手に取って戻されたりするのをみると、『え?戻す?』って気持ちになってきます」と商品の扱い方についても苦言。続けて、レジに並ぶ際の行列には、「前の方との距離をとるように床にテープが貼られているのですが、1.8メートルはないんじゃない?という距離」と十分なスペースが設けられていないことにも触れている。
「新型コロナの感染を心配するに越したことはないのですが、そもそもスーパーでは商品棚が所狭しと並んでいることが多く、今回のコロナ対策を想定して店内を構成しているスーパーなどありません。世帯の代表者1名でも、同じような時間帯に殺到すれば混雑するのは当然ですし、レジ前に並ぶ客ごとに1.8メートルの距離を空けられるような広大なスーパーの方が珍しいのではないでしょうか。問題は、こうしたスーパーが抱える課題の数々や未曾有の状況に対する不慣れな対応などを、影響力を持つ著名人が具体的に発信してしまう点にあり、今後、利用客同志のトラブルやクレームを煽ってしまう可能性もあります。とりわけ、商品を一度手に取ってから再び棚に戻す行為に拒否反応を示したことについては、『持病で食べ物に制限があるから食品裏の成分表記の確認は欠かせません』『そもそも店員さんは品出しで触ってますよ』『ただでさえ皆神経質になってるから変に煽るようなことは書かないで下さい』との指摘が出ています。また、スーパーで勤務する店員からの声として、『あなたみたいな有名人がこういう事を書くと、クレーマーが増えます。医療現場だけでなく、スーパーの店員も大変だということを認識してますか?』といった叫びも寄せられました。大桃が極度の潔癖性なのであれば、今後はオンライン通販で食材を買った方が無難でしょう」(週刊誌記者)
多くの反響があったことを受け、大桃は翌15日に「ご批判、ごもっともです。そのとおりです」と綴り、「嫌な気分にさせてしまったこと『ごめんなさい』」と謝罪。様々な観点からの見方があることを知り、多くを学ぶ機会となったとも反省した。
目に見えないウイルスの特性上、食料品を扱うスーパーで様々な点に注文を付けてしまうのも分かるが、まずは緊急事態宣言下においても貴重なライフラインを維持してくれる従業員への感謝の思いを持つこともまた重要なのかもしれない。
(木村慎吾)