日本中のドラッグストアやスーパーマーケットで繰り広げられている「マスク争奪戦」に、変化の兆しが見えてきたという。4月21日にはシャープが自社で生産したマスクのネット販売を開始。アイリスオーヤマでも数量限定ながらマスクの通販を行っている。そんな動きに加えて、意外なところでマスクが売られているというのだ。
「最近、各地のスーパーにて箱マスクが売っていたとの報告が相次いでいるのです。それも大手の総合スーパーではなく、主に食料品を取り扱う店舗でレジ前に置かれているのだとか。ドラッグストアでも7枚入りなど小さなパックばかりのなか、箱入りパックを目にする機会も減り、買い物客は驚いています」(女性誌ライター)
このご時世、箱マスクが販売されていたら瞬殺されそうなもの。ところが自らも箱マスクの販売を目にしたという前出の女性誌ライターによると、しばらく観察していても手に取る人はあまりいなかったというのだ。
「私も最初は『箱マスクがある!買っちゃおうかな』と思ったのですが、値段を見てビックリ。3980円という価格は、ネット通販で怪しい業者がボッタクリ販売している値段と大差ありません。これでは買い物客たちがおいそれと手が出せないのも無理はないでしょう」
それにしてもなぜ、食料品スーパーで箱マスクが売られているのだろうか?
「感染拡大が収束に向かっているとされる中国ではマスクの輸出を再開。その一部が貿易業者を通じて日本国内にも流入しているようです。日本では多くの食材を輸入しており、中国と太いパイプを持つ流通業者も多いので、そのルートでマスクがスーパーに卸されているようですね。ただ、マスクの材料となる不織布が10倍以上にも値上がりしているほか、中国側が強気の価格を設定していることもあり、最終的な販売価格もかなり高め。そのせいで一箱3980円あたりが現在の市場価格となっているわけです」(週刊誌記者)
せめてシャープ製マスクの2980円(税別)ぐらいまでに価格が下がっていってほしいものだ。
(白根麻子)