超一流と呼ばれるスターなら、誰もが一度はヘリコプター移動を経験する。ジャニーズタレントでそのイメージが強いのは、嵐だろう。JALの国内線CMキャラクターを10年間も務めているため、ヘリと航空機の違いはあれど、“機上の人”のイメージが強い。昨年は6機目となる特別塗装機が登場しており、その印象をより濃くした。
ヘリ移動といえば、14年にハワイ州・オワフ島で開催された結成15周年記念公演「ARASHI BLAST in Hawaii」のオープニングは、メンバーがヘリコプターからステージに舞い降りるというド派手な演出だった。使用されたマカニ・カイ・ヘリコプターは観光客向けの遊覧ツアーを行っており、当時は嵐がコンサートを開いたコオリナ上空を飛ぶプランもあった。
「嵐がプライベートジェット機を初めてチャーターしたのは06年。24時間以内でタイ、台湾、韓国を移動する強行スケジュールをこなすためでした。結成20周年の昨年は、11月9日から11日にかけてインドネシア、シンガポール、タイ、台湾を回るためにアラブ首長国連邦の大統領や政府高官が利用するボーイング・ビジネス・ジェット20人乗り用をチャーター。移動時間およそ39時間で、1億円近く費やしたといいます」(女性誌記者)
嵐と同世代の関ジャニ∞も今年、ヘリ移動を経験した。ところが、アジアの上空ではなく国内。しかも、地元の関西圏内だった。
「現在、12年ぶり2回目となる47都道府県ツアーを開催中ですが、2月11日は和歌山県と兵庫県のダブルヘッダー。和歌山公演は13時開始、兵庫公演は18時開始だったため、移動にヘリを使いました。負担したのは、その模様を放映する『関ジャニ∞のジャニ勉』(関西テレビ)。和歌山県内から大阪市此花区にある人工島の夢洲まで、移動時間はわずか15分ほどだったそうです」(前出・女性誌記者)
メンバーは、上空から眺める世界遺産の仁徳天皇陵古墳(大仙陵古墳)に大興奮。大倉忠義は揺れにひたすら震えていたという。ヘリ移動で大幅な時間短縮ができたと思いきや、夜公演の会場である兵庫・西宮市民会館には、車で移動したスタッフが先に到着していた。ヘリ移動の意味がなかったという、関ジャニらしいオチがついた。
アジアの嵐と、関西の関ジャニ。移動距離も投入費用もケタ違い。両グループの特色が表れているが、関ジャニにとってはオイシイか。
(北村ともこ)