新型コロナウィルスの影響で在宅時間が増え、子どもたちの学力低下の不安が囁かれています。でも、大人たちがテレワークやオンラインでの会議を積極的に行うように、子どもたちが自宅でオンライン学習を行うには大きな壁がありそうです。
SCデジタルメディア社が2020年3月、1都6県に住む20~59歳の父親・母親1,030名を対象に行ったインターネット調査によると、子どもにYouTubeを視聴させているパパ・ママは約7割にのぼったそうです。視聴時間は、1時間未満(36.5%)が最も多く、1時間以上2時間未満(16.7%)が続いたといいます。
一方で、視聴内容については「好きなYouTuberの動画を視聴」(41.5%)、「好きな映画やアニメなどの動画を視聴」(35.8%)、「好きなもの(車・生き物・人形など)の動画を視聴」(26.6%)が多くあげられ、「オンライン学習のための動画を視聴」は8.2%にとどまったそう。
パパ・ママたちの多くが「視聴させたい」と回答したという「英語学習に役立つような動画」(51.9%)や「想像力が豊かになるような動画」(49.9%)、「教育効果の高い子どもの学びにつながるような動画」(48.3%)を、自ら視聴する子どもは少ないようです。
学習系の動画以外にも魅力的なコンテンツが多く存在するYouTubeで、子どもたちが自ら学習をすることは難しいですよね。学習ツールとして活用するには、どんな学習動画を視聴するかを事前に決めてルール化したり、好きな動画を視聴する条件や時間を限定したりするなど、親が介入して調節する必要がありそうです。
また、親子で一緒に動画を視聴し、コミュニケーションを取りながら学ぶようにすると、より子どもたちが興味を持ちやすくなります。
子どもが自宅でオンライン学習をするには、家庭での一工夫が必要な様子。どんなコンテンツがあるのかを一緒に探すなど、学びに繋がる動画に触れるサポートをしてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)