歌手の和田アキ子が5月2日放送のラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛生活で、来年は出生率が増加するだろうと予測した。
緊急事態宣言が続く中、和田は「いつまで続くんだろう。我慢と忍耐と言われてもねぇ。本当にどうして良いか分からない」と一向に終息の気配を見せないコロナ禍における不安を吐露。また、外出を自粛する日々を過ごしていることについては「不謹慎ですけど…」と切り出し、「来年は子供増えるんじゃない? だって、することないでしょ」「(来年は)出生率が高そうな気がする」などと独自の展望を口にしている。
「たしかに長引く自粛生活で、避妊具などが普段よりも売り上げを伸ばしているという一部報道もありました。多忙ですれ違いの生活を送っていた夫婦や同棲カップルにとっては、和田の言うようにスキンシップの機会が増えているのかもしれません。ですが、それと出生率はまた別の話。コロナ禍がもたらした経済的損失は世界恐慌と比べられるほど甚大で、現時点で直接的なダメージを受けていない企業であっても、将来的な不安を抱えています。こうした状況下では、むしろ子供を作ることに消極的になる可能性が高く、“家ですることがないから出生率が高くなる”という予測はやや見当違いとの見方が強いです。ネットでも『この状況では妊娠して病院に行きたくないというのは少し考えれば分かるはず。経済的不安も同様』『むしろ離婚が増えて、一層少子化が進むと思う』『普通の夫婦は計画的に子供作るよ。収入減なら子供作ろうとはならない』との突っ込みが寄せられています」(女性誌ライター)
「だって、することないでしょ」という和田の指摘はごもっともだが、仮に夫婦間でのスキンシップが増えたとして、それは子作りに直結するものではないのかもしれない。
もちろん、アフターコロナでの経済回復という課題を抱える政府にとって出生率の上昇は歓迎すべき展開だろうが、世間の夫婦はよりシビアに経済と向き合いながら将来設計を立てていくことになりそうだ。
(木村慎吾)