目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力など、学力以外の能力を指す「非認知能力」はどのように育まれるのでしょうか。
ピクスタ社の運営する出張撮影プラットフォーム『fotowa(フォトワ)』が2020年1月、全国15~29歳の男女212名を対象にLINEリサーチを実施。その調査によると、家族からの愛情を感じる写真を持つ人の方がそうでない人に比べて、非認知能力の高さがうかがえたんだとか。
とくに差が大きかった能力は5種類で、最も大きかったのは「難しい問題にぶつかったときに、あきらめずに取り組めるか」(21.0ポイント差)。これに「自ら目標を持ってなにかに取り組むか」(19.2ポイント差)、「今の自分が好きだと感じるか」(18.0ポイント差)、「人と協力しながらなにかを成し遂げた経験はあるか」(16.6ポイント差)、「勉強したことや経験から学んだことを、なにかに活かした経験はあるか」(16.5ポイント差)が続きました。
家族からの愛情を感じる写真の内容としては、幼い頃の写真や家族写真、目線を合わせてコミュニケーションをとっている写真などが多かったそう。自身の記憶は薄れていても、写真やビデオ、手紙などで“見返す・ふりかえる”ことで、幼少期に注いでもらった愛情が実感できるのかもしれませんね。写真で確かな愛情を感じることは勇気になり、社会でもひるむことなく行動することができるのでしょう。
社会生活を営む上でも重要な非認知能力を高めるために、こうした写真はぜひ活用したいものです。とくに、イヤイヤ期や反抗期など、家族内のコミュニケーションがうまくいかなくなる時期こそ、言葉では伝えられない愛情を伝えるツールにしてください。さりげなく食卓に思い出の写真を出し、会話のきっかけにするのもいいかもしれませんね。
(Nao Kiyota)