ザ・プロアクティブカンパニーが2020年5月、同社メルマガ会員で1日6時間以上、週1日以上マスクをしている全国の10~40代の女性381名を対象に実施した実態調査によると、「緊急事態宣言後、マスクをしている部分は肌荒れしましたか?」という質問に、「はい」と回答した人は73.5%もいたそうです。
マスクを着用する時間が増え、多くの女性が頬やあごの肌荒れを感じていることが分かりました。今後も感染症対策が続くことを考えると、早めの対策が必要かもしれませんね。そこで、野村皮膚科医院院長の野村有子さんに、マスク肌荒れの原因と対処法をうかがいました。
野村さんによると、これまで以上にマスクを着用する時間が増えたことで、使い捨てマスクの繊維による刺激が肌荒れの原因となっているのだとか。布マスクは、何度も洗うことで繊維が毛羽立ち、肌への刺激が強くなるといいます。
マスクの淵が当たる肌の部分がとくに赤くなったり、あごや鼻の部分が横線を引いたように赤くなったりすると要注意。この場合は、マスクの内側に薄い布を1枚挟むとよいそうです。ガーゼが理想的ですが、ハンカチや着古したTシャツなど、柔らかく肌なじみがいいものをマスクのサイズに切って利用するのもオススメとのこと。耳にかける部分がヒリヒリする人は、ゴムの部分に柔らかい布を巻くのも1つの方法だそうです。
日々のスキンケアでは、「洗顔」と「保湿」が重要とのこと。洗顔のし過ぎは逆効果のため、絹ごし豆腐の表面をなでるくらいの力で細かくスムーズに指を動かし、指先に力を入れ過ぎないようにやさしく洗いましょう。洗顔後は、すぐに化粧水などのベタつきにくいアイテムでたっぷりと保湿すること。ニキビがある場合は、殺菌や炎症を抑える成分を含むニキビ専用の保湿剤や、古い角質や余分な皮脂を除去する働きのあるニキビ専用のスキンケアアイテムを使うことがポイントなんだそうですよ。気温や湿度が高くなるこれからの時期は、「ムレ」にも要注意。肌の角質がふやけて毛穴が詰まりやすくなるため、ニキビができやすくなるそうです。
日々のスキンケアとマスクの工夫で、肌トラブルを防ぎましょう。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)