子どもに食べさせる“理想の朝食”とは、どのようなものでしょうか。
「栄養バランスが整っている」「子どもにとって食べやすい」「作り手の負担が少ない」など、さまざまなことが思い浮かぶと思いますが、毎日の朝食でこれら全てをクリアするということは至難の業かもしれません。
カラダノート社が2020年5月、『ママびより』のメルマガ登録者及びママびよりシリーズアプリの利用者239名を対象に実施したインターネット調査によると、「現在の朝食の栄養バランスに満足していますか」という質問に「満足している」と回答したのは39.3%で、6割以上が「満足していない」という結果に。「栄養バランスの課題を解消できない理由」としては、「朝は忙しくて、用意する時間がない」「栄養バランスが良い朝食がわからない」「子どもが食べてくれない」などの意見が多く集まりました。
起床してから出かけるまでの間に、子どもが身支度や朝食を済ませる──これだけでも、スムーズに行わせるのは難しいケースが多いもの。子どもたちの支度をサポートしながら朝食を用意するのはラクなことではありませんし、朝食を用意すればよいとも限らないようです。
また、たとえ時間内に食事を用意できても「子どもの食べるスピードが遅く、食べきれない」「子どもが食事以外のことに気を取られてしまい、食事が進まない」ことも。朝食は大切と子どものためを思うほど、うまくいかないことで心配やストレスを抱えやすくなりそうです。
子どもの健やかな成長に欠かせない朝食ですが、その理想を実現するためには大きな苦労が伴う様子。「手作りで」「食べやすく」「栄養バランスを整えて」「時間内に」「子どもが楽しく食べられるように」などと気負うと、作り手の負担が大きくなり過ぎてしまいます。子育てのなかでも「朝食」は、多くのママたちを悩ませる分野といえそうです。
(Nao Kiyota)