先の見えないコロナ禍で暗いニュースが多い中、ユーチューバーとして活躍しているヒロシとカナダ留学が取りやめになったままの光浦靖子の考え方が、じわじわと共感を得ているようだ。
「ヒロシです」で始まる自虐ネタで一世を風靡したヒロシ。近年はテレビから姿を消し、自身の趣味である「ソロキャンプ」の動画配信が大人気となっている。7月11日放送の「マツコ会議」(日本テレビ系)では、「キャンプって言うよりは、どっかで焚き火したい」と言うマツコ・デラックスに、ヒロシは「同じマインド!」と拍手しながら大喜び。自身の現状を「自分で計算したわけじゃなくて、いろんなものから『もういいや、逃げちゃえ』って行った先にお花畑があった」と表現。マツコから「逃げるって大事」というコメントを引き出した。
一方の光浦は、6月23日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)で、50歳を前に4月からカナダ留学にチャレンジしようとしていたものの、コロナ禍により直前で取りやめに。すでに自宅を契約解除していたために、急きょ妹家族が暮らす家に居候。顔を合わせて長い時間を共有する他人=家族の大切さと、「逃げること」と「チャレンジすること」が紙一重であることに気づいたことで、それまでより「楽しくなった」と明かしたのだ。
「現在、視聴者からの投票によって次回放送話を決めて再放送している人気アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(テレビ朝日系)では、主人公の碇シンジが『逃げちゃ駄目だ』と自身に言い聞かせるようにして、巨大な汎用人型決戦兵器“エヴァンゲリオン”に初めて乗り込むシーンがあり、当時の若者から多くの共感を呼びました。しかし、令和となった現在では、逃げることで『お花畑があった』と言うヒロシや、『楽しくなった』と言う光浦の考え方のほうが、より共感を呼んでいるようです」(女性誌記者)
2016年10月期に放送された新垣結衣主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)が大ブームとなったのも、「逃げること」の大切さを多くの人々が感じ始めていたからなのかもしれない。