お笑いコンビ・くりぃむしちゅーの上田晋也が8月9日放送の「おしゃれイズム」(日本テレビ系)に出演し、芸人としてブレイクするキッカケとなった“うんちく王”時代を振り返っている。
上田は、2001年から2008年まで金曜日の深夜帯に放送されていたバラエティ番組「虎の門」(テレビ朝日系)の企画「うんちく王決定戦」で圧巻の博学ぶりを披露。タレントのなぎら健壱や松尾貴史、伊集院光らと知力を争ったが、上田は芸人としての話術やズバ抜けた情報量で他を圧倒していた。
この日、「おしゃれイズム」には女優の浜辺美波がゲストで登場。特技に関する話題へ及ぶと、上田は「何にもないわ」と嘆きつつ、「15年前ぐらいはうんちくって言えたの。15年前なら、このスタジオでうんちくがこれで言えるな!ってのが100個近くあった」と豪語。しかし、「今、一つも出てこないからね。何を見ても何も出てこないから」とも話し、“うんちく芸人”としては衰えを感じているようだ。
「『虎の門』でのうんちくブームをキッカケに、くりぃむしちゅーは大ブレイク。連日のように各放送局の人気番組にはしご出演すると、上田はMCや共演者が挙げたどんなワードからでも即興で豆知識やうんちくを披露するという特技を見せつけていました。そのアドリブ力や即座に情報を構成する才能はすぐさま称賛の対象となり、瞬く間にインテリ芸人としての地位を確立。その後の“都市伝説ブーム”の発端にもなり、雑学を話し終えた後に『信じるか信じないかはあなた次第』というお馴染みのフレーズを最初に言い始めたのも上田です。うんちくのアイデアがすぐに“100個近く”浮かんでいた当時の瞬発力は無くなってしまったのかもしれませんが、名司会者として君臨する現在の立場を鑑みれば、戦う土俵を上手くシフトチェンジしていくことに成功した印象ですね」(テレビ誌ライター)
早稲田大学中退という高学歴を生かし、雑学王として栄華を極めた上田。現在は“特技が何もない”と謙遜したが、多くの人気番組でメインMCを任され、円滑に出演者の魅力を引き出している事実こそが最大の特技ではないだろうか。
(木村慎吾)