コロナ禍のストレスやマスク着用による蒸れ・摩擦などが原因で、肌へのダメージが大きくなりやすい昨今。「このまま秋を迎え、本格的に空気が乾燥する冬に突入すると、敏感肌には過酷な状況が待ち受けています」というのは、皮膚科医の野村有子さん。そこで、秋・冬に向けて実践したい、敏感肌をケアするホームケアのコツを教えていただきました。
ユースキン製薬の調査では、敏感肌の方の多くは「スキンケア用品」に関する悩みを抱えているそうです。これを受けて野村さんは「ハウスダストや乾燥、花粉、紫外線、汗、スキンケアなど、肌トラブルの原因となる外部刺激の中で、自分で変えられるのはスキンケアだけです。敏感肌の方は、顔や体の洗い方・保湿の方法に問題があることが多いため、スキンケアアイテムだけでなく、入浴時の洗い方と入浴後の保湿の仕方を見直しましょう」といいます。
そして、野村さん監修のもと、敏感肌のための新スキンケアメソッド「10ステップケア」を、ユースキン製薬が開発しました。これは、「洗う場合も保湿する場合も同様に、全身を9つのパーツに分けて1パーツごとに行う(9ステップ)」方法。最後の1ステップでは、洗うときは“やさしく洗い流す”、保湿するときは“気になる部分に重ね塗り”するようにするとよいそうです。
■10ステップケアの各パーツ
1.顔と首
2.胸と脇腹
3.背中と脇
4.右腕
5.左腕
6.右脚前側
7.右脚後側
8.左脚前側
9.左脚後側
10.【洗う場合】やさしく洗い流す/【潤す場合】クリームを重ね塗り
※10ステップケアでは、顔からつま先まで、洗浄剤も保湿剤も1アイテムずつでよいそう。
「洗うときは、洗浄剤をぬるま湯でよく泡立て、それぞれのパーツを手で洗いましょう。汚れは落としながら短時間で洗浄剤を流すことができ、肌への負担を軽減できます。その後は、皮膚表面の水分が蒸発する前に、あらかじめ脱衣所に置いておいた保湿剤を塗るのがオススメ。1パーツごとに保湿剤を1プッシュ(または1円玉大)取り、やさしく塗ります。とくに乾燥するところは、重ね塗りをして保湿を強化しましょう」(野村さん)
このメソッド、敏感肌の方、赤ちゃん、お年寄りなど、全世代に共通のオススメケアだそう。一生もののスキンケアとして、家族全員で取り組み、習慣化してはいかがでしょうか。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)