テレワークとオフィスワーク、どちらの方が仕事をしやすいと感じていますか?
実際にテレワークを経験してみえてきた仕事効率のよさもあれば、オフィスに集まるからこそできることもあるでしょう。感染症対策で培ったテレワークの経験は、今後の働き方にどのような影響をもたらすのでしょうか。
インターネットマーケティングなどの事業を展開するビズヒッツが2020年7月、SMG菅原経営CEOの菅原由一氏監修の元でリモートワークとオフィスワークの両方を経験した男女1,010人を対象に実施したアンケート調査によると、リモートワークとオフィスワークのどちらがよいかを尋ねた結果、「リモートワーク(32.5%)」「どちらかというとリモートワーク(34.9%)」と回答した人が合計67.4%にのぼったそう。
オフィスワーク派よりも少し多い結果から、テレワークの心地よさを実感している人は少なくないようです。また、「オフィスワークでムダだと思うこと」として多く寄せられた声のTOP3は、「通勤時間」(65.7%)「会議・朝礼」(45.1%)「雑談」(8.8%)でした。
これまで通勤時間に多くの時間を費やしていた人ほど、睡眠時間や家事、趣味などに時間を当てられるようになり、以前よりゆとりのある生活を送れるようになったのではないでしょうか。また、これまで慣習的に行ってきた朝礼や会議の中には、なくても問題ないものがあると分かったり、近くに人がいるとつい進んでしまう雑談や予定外の仕事が舞い込んでくる頻度が下がったりと、仕事の効率化を実感している人も多いようです。
一方で、同調査で「オフィスワークのメリット」として多く寄せられた声のTOP3は、「コミュニケーションがスムーズにとれる」(65%)「オン・オフの切り替えができる」(15.8%)「仕事の環境が整っている」(15.1%)だったそう。
仕事に没頭できる環境が自宅にない場合や子育て中の家庭などは、テレワークに集中するのに苦労することもあるでしょう。自宅にはない大きな設備が必要な場合や、大人数でコミュニケーションをとりながら進めたい仕事などは、テレワークで進めることでストレスや困難を生む場合もありそうです。
オフィスワークとテレワークのよさは、仕事内容や環境などによって大きく異なる様子。これからの仕事環境は、どちらも経験した我々世代だからこそ築ける新しい形に変わっていきそうですね。
(Nao Kiyota)