かつてアーティストとして一世を風靡した華原朋美も、もはや過去の芸能人にすぎないのか。6月7日放送の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)に“日本で一番ヒヤヒヤする歌姫”として出演した華原についてテレビ誌のライターが振り返る。
「この日は華原とモデルのみちょぱ、そして中村勘三郎の実姉で女優の波乃久里子が登場。なかでも華原にスポットライトが当てられていたのですが、18歳のみちょぱと72歳の波乃は華原のことをまったく知らず、観客席を埋めた若い女性たちもあまりピンと来ていなかったようです。ハシャいでいるのは後藤輝基や指原莉乃らのMC陣ばかりで、企画倒れ臭がプンプンしていましたね」
その華原が音楽プロデューサーの“TK”こと小室哲哉と恋仲だったことは、当時を知る世代には常識。番組でも華原が「TKと一緒に住む家があって」などと暴露するたびに後藤や指原が絶叫していたが、客席からは「へぇ~」と薄い反応が漏れるのみで、「TKって誰のこと?」という空気が充満していた。
「それでも番組内では小室の実名を出さないため、観客の置いてけぼり感がハンパなかったですね。しかも華原の自宅を写したVTRでは、飼い猫に『オナマイ~』と話しかけるシーンなどが延々と流れるだけ。これでは単なる変人紹介でしかなく、コメントを求められたみちょぱが『ちょっとイカれてる』と答えたのもある意味、当然だったでしょう」
ゴールデン帯の番組としては意表を突く内容に、時代を読み誤っているのではと疑問を抱く視聴者も少なくなかったようだ。
(白根麻子)