18年に放送される次期大河ドラマの「西郷どん」(NHK)にて、渡辺謙が島津家第28代当主の島津斉彬を演じることが分かった。その斉彬は下級武士だった西郷隆盛を抜てきし、江戸参勤にも同行させるなど重用した名君。それゆえ物語の序盤では渡辺の出番が多くなりそうだが、この配役を懸念する声も少なくないようだ。
「渡辺は3月に21歳年下女性との不貞スキャンダルを週刊文春にスクープされ、騒動になったばかり。当時はアメリカからの帰国後に会見するとしていたが、結局会見は開かれず、今回の『西郷どん』の制作発表にも姿を見せていません。本人が不貞について釈明していないなか、鹿児島では神格化されるほどのカリスマ性を誇る島津斉彬役を務めるのはいかがなものか、との声もあるようです」(芸能ライター)
それでは実際のところ、当の鹿児島県人は渡辺についてどう思っているのか。その声を拾ってみると、意外なことに──。
「鹿児島では歓迎ムード一色ですね。県民からは『ハリウッドスターが来た!』『薩摩の武士道を描くのにピッタリ』といった声が出ており、否定的な意見はほとんど聞こえません。そもそも鹿児島はNHKの全国県民意識調査で、夫婦間以外の性的関係の許容度が全国で3位になったこともあるおおらかな土地柄。渡辺のような大物俳優が不貞したからといって、目くじらを立てることも少ないようです」(前出・芸能ライター)
当の渡辺は「鹿児島で絶大な人気を持つ斉彬公」を演じるにあたり、「彼の苦悩、無念、希望、勇気、様々な思いを感じながら生きていこうと思っております」と決意表明。このコメントで見事、鹿児島県民の懐に入ることに成功したようだ。
(金田麻有)