トランプ米大統領が、北朝鮮の金正恩委員長に対し「ロケットマン」とあだ名を付けて呼んでいますね。情勢を考えると、笑っている場合でもないんですが……。さて、巷のオフィスにも本人の知らぬところで密かにあだ名を付けられている人がいるようです。エピソードと共にご紹介しましょう。
■ノートPCを肌身離さず持ち歩く【ピザ屋】
「ノマド」を自称する意識高い系の上司は、常にノートPCの画面を開きながら持ち歩いているので出前のオジサン状態。体型が太っているのもあって「ピザ(太った人のネットスラング)屋」と呼ばれている。小さな連絡会議でも颯爽とPCを持ち込んでいて、5分に1回くらい「カタカタッ」と言うので何を書いているのか観察していたら、スリープ状態になったときにパスワードを打っているだけだった。
■携帯で話しながら徘徊する【ドップラー】
ウチの会社は固定電話を使う人が少なく、ほとんど自分の携帯電話を仕事に使っている。電話がかかってくると、なんとなくデスクを離れるというのはわかるのだけど、その人は長話な上に同じところを行ったり来たりしているので、話し声が救急車のサイレンみたいに近づいたり離れたりするということで「ドップラー◯◯(名前)」。同じフロアの他の部署の人もきっと迷惑してるだろう。
■ポテチを飲む【スターバッカス】
仕事中にポテチをポリポリやっているのも迷惑だけど、キーボードを汚したくないからか、袋から直に口に流し込んでいる人がいる。1袋をすごいスピードで完食する様から、お酒の神様「バッカス」からあだ名を拝借。転じて「スタバ」という風評被害を与えそうなあだ名になってしまっている。
■落語が好きすぎる【◯◯亭◯◯】(名字と名前の間に「亭」)
落語好きが高じて、普段から話し方が「するってぇと何かい?」とか、「何だか艶があっていいねぇ。えぇ?」などと高座のようになっている同僚。割り勘で飲みに行った時に「お足はいくらだい?」って言うのを聞いて、勘定のことを「お足」と言うことも覚えてしまった。また、営業先に「裏を返しに行く」と言って出てていったので、大丈夫かな?と思っていたら、これも落語で「二度目」の訪問という意味。そんな彼は、ミドルネームに「亭」を入れて呼ばれているが、本人はまんざらでもない様子。
■エンターキーを押す音が大きい【ッターン!】
オフィスに響き渡るエンターキーの打鍵音。その前の(おそらく)デリートキーを連打してる音も鬱陶しい。「地獄のミサワ」のネタから「今日もッターン!がうるさいね」とヒソヒソ。自覚がなさそうなところもイラっとくるポイント。
学校の先生にあだ名を付けているノリでしょうか。けど大人になると妙にウィットに富んでいて、ただの悪口になっていないところが少しだけ救いです。
(摘木みなみ)