東京・銀座の中央区立泰明小学校で、今春から導入される「アルマーニ」標準服が、世間を賑わせている。2月13日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)では、日刊ゲンダイに掲載された「泰明小では社会科見学が帝国ホテルだったり、歌舞伎座や東京宝塚劇場にも鑑賞に行ったりします。銀座という特殊な地域性があって、親とすれば、そういう場でわが子にきちんとした身なりをさせたいと思う」との泰明小OBのコメントを紹介した。
この日のコメンテーターは、古典芸能に造詣の深い作家・岩下尚史氏と、タレントのクリス松村。岩下氏は「ウチは特別な小学校だから、という校長先生の話は分かるが、アルマーニというのがわからない。さほど老舗でもないし」と疑問を呈した。松村に至っては「アルマーニも迷惑だと思う」と言いながら「誰もが手を出しやすい服であっても、着る人によっては高級品に見える。身なりで(作法や生活)態度が変わるなんて思っているのは貧相な考え」とバッサリだ。
芸能記者は「松村のコメントは経験に裏打ちされている」という。
「松村の祖父は吉田茂を支えた代議士で、父親は外交官。そのため、生まれたのはオランダで5歳の時にお受験のため帰国。学習院初等科に入学した後は、エリートの子弟が通うイギリスの名門校に留学しています。そこで挫折や差別などを経験した彼だからこそ、身なりで判断できないという言葉は重いですね」
着る人の心はブランドより着こなしに表れるもの。アルマーニの話題ばかりが先行する同小の児童が気の毒だ。