ちょっと息抜きしたいときや喉が渇いた時に、ペットボトル入りの清涼飲料水は本当に美味しく感じますよね。でも、ちょっと待って! あなたが飲んでいるその清涼飲料水にどれくらいの砂糖が入っているか知っていますか。
「清涼飲料水の砂糖の量は100mlあたりの“炭水化物”で表示されます。500ml入りであれば、その5倍、50gの砂糖を摂取することに。2014年にWHO(世界保健機関)が“成人1日の望ましい砂糖摂取量の基準は25gまで”と指針を出していますが、1本飲むともうその2倍にもなるんです」(フィットネスライター)
そんなペットボトル飲料は、飲み過ぎると“ペットボトル症候群”と呼ばれる事態を起こす可能性があるんだとか。
「何の既往症もない人が、突然意識を失って倒れてしまうんです。原因を探ると1日に何本もの清涼飲料水飲んでいた、ということが多いのです」(前出・フィットネスライター)
昨年末、エナジードリンクの飲み過ぎによる死亡事故報道があったが、あの事故の原因はカフェイン。ペットボトル症候群は正式には“ソフトドリンク(清涼飲料水)・ケトアシドーシス”と呼ばれ、急性の糖尿病になって意識を失う症状だ。
「喉が渇いたからとソフトドリンクを一気飲みすると、血糖値が急激に上昇するんです。そのため血糖値を下げようとインスリンを分泌する膵臓の機能が疲弊して、糖が代謝されなくなる。すると糖を薄めようと、さらに水分が欲しくなり、また清涼飲料水を飲むという悪循環に。倦怠感を感じ始め、重症になると多尿や嘔吐、腹痛、そして意識混濁や糖尿病性昏睡などに陥り、死に至るケースもあります」(前出・フィットネスライター)
喉が渇くのは汗をかく夏場だけの話ではない。実は空気の乾燥しやすい冬場も意外に喉が渇き、発症する人が多いという。
これを回避するためにはミネラルウォーターが一番。また、一気に飲まずにコップに入れて、小分けにして飲むといいという。
普段からペットボトル飲料を飲み過ぎかなと思っている人は、ぜひとも気をつけたいですね。