4月に入って新しいクールを迎えたテレビ業界では、ベッキーの休業に端を発した後釜争いにも大体の決着がついたようだ。“ハーフタレント枠”に大きな注目が集まっていたなか、後釜に座れたハーフタレントはいなかったのが実情となっている。一方でテレビ誌のライターは、むしろハーフタレント間での格差が顕わになったと指摘する。
「もはやハーフタレントは飽和状態で、メディアで活躍できるかどうかは本人の資質次第となってきました。そのなかで頭角を現してきたのが、報道番組『ユアタイム~あなたの時間~』(フジテレビ系)のメインキャスターを務める市川紗椰。記者とのやり取りで『ふ~ん』と答えるなどまだ不慣れな面もありますが、重々しい雰囲気の事件報道と爽やかな感じのスポーツコーナーではちゃんと口調を変えるなど、モデルには荷が重いのではと言われた仕事を無難にこなしています」
その市川は名門コロンビア大学などに合格した才媛。日本でのモデル業が忙しくなったこともあって早稲田大に進み、政治経済学部を卒業している。「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)でも認められたほどの鉄道オタクぶりに加え、ガンダムや相撲など趣味の幅も広く、「引き出しが多い」と評価されているようだ。
一方、このところ存在感を落としているのが、政治オタクで知られる春香クリスティーンだ。4月5日放送の「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)では「バラエティで結果を残せない」との悩みを明かし、自宅や後輩との食事シーンなどを公開したものの、ゲストのアンジャッシュ渡部建から散々なダメ出しを食らう始末。そんな春香の問題点を前出のテレビ誌ライターが指摘する。
「語学以外にこれといった特技がなく、モデル級のルックスでもない彼女にとって、最大のウリは政治オタクのはず。しかし、自宅公開で披露したのは“どじょう総理まんじゅう”や、政治家のサインを集めたスクラップブックだけで、どうにも中途半端なのです。しかも上智大学の新聞学科在籍という最大級のアピールポイントもタレント業が多忙になったという理由で中退。性格が生真面目過ぎるのか、面白みのない人物に映っていたのは実に残念でしたね」
政治オタクの春香こそ、報道番組に関わることが理想的なステップだったはず。市川に先を奪われたものの、まだ24歳の若さゆえ、今からでも大学に復学して経歴を積み上げるところから始めてみるべきかもしれない。
(金田麻有)