“老後の不安”を払拭する資産計画の立て方

 老後の資金に、漠然とした不安はありませんか?

「このまま貯金を続けたら足りるのかが分からない」「そもそも老後にどのくらい資金が必要か分からない」という状態では、不安を払拭しにくいものですよね。安心して準備を進めるには、次のように老後計画を立てるのがオススメです。

■自身の年金受給額を知る

 リタイア後に毎月どの程度の収入があるかがはっきりすると、それ以外に必要な資金を計画しやすくなります。

 例えば、基礎年金番号を持っている場合、日本年金機構のWebサイト『ねんきんネット』で、年金記録の確認や将来の年金見込み額などを確認することができます。現時点でどの程度の資金が準備できているのかを知ることで、不安払拭へのスタートラインに立つことができますよ。

■老後の生活に必要な費用をイメージングする

 現時点でかかっている生活費を合計し、住宅ローンや教育資金の積み立てや子どもの食費や衣服代など、「老後にはかからなくなる予定の支出」を除いた生活費を算出してみましょう。

 これで“今と同じ生活を続ける場合”のざっくりとした費用を知ることができます。この額に対し、希望する老後の生活レベルに応じた費用を足し引きすると、老後に必要な生活費、つまり最低限準備したい資金額を具体的にイメージングできます。

■目標資産額を決定する

 老後の予定収入額と必要経費がイメージングできたら、趣味や旅行などの生活費以外に使用したい額を上乗せして、目標の老後資金を算出しましょう。確定している収入で足りない分が、老後までに準備したい額。目標資金が明確になると、準備計画が立てやすくなりますね。

 目標資金額が明確になると、預貯金や投資など、資金を準備するために有効な方法がみえてきます。方法が決まれば実行・継続しやすく、必要な額を準備できている実感が湧くと、安心して老後を迎えることができますね。

「あのときしっかり考えておくべきだった……」と後悔しないよう、まずはイメージングから始めてみてはいかがでしょうか。

(Nao Kiyota)

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