お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が12月6日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。素人時代に吉本興業ではなく松竹芸能へ入所するつもりだったことを明かしている。
番組では、アメリカの伝説的な元プロボクサーのマイク・タイソン氏がおよそ15年ぶりにリングに復帰したニュースを取り上げ、話題はお笑い界の“生ける伝説”ダウンタウンの漫才復帰について波及した。
周囲から本格的な漫才ネタの披露を求められることが多い松本は、「見たいっていうけど、ホンマやろな? やってエグいぐらいスベったら責任取ってくれよ」と謙遜しつつコメント。ただ、自身が若手だった頃に比べ、現在の若手芸人のネタは「レベルは絶対アップしてる」と分析し、もしも2020年にダウンタウンが若手芸人の立場だとすれば、トップには立てなかっただろうとも語っている。
ここで、MCの東野幸治が「今18歳だったら、吉本興業に入ります?」と質問。松本は「俺は元々、松竹に入るって言ってた」「敢えて松竹がいいと。敢えて(吉本に次ぐ)ナンバー2のところに入りたいって言ってた」と打ち明けた。最終的にはお笑い業界トップの吉本への入所を果たしたが、「あのとき、松竹に入ってたら木下にペットボトル投げられてたわ」と、元松竹のTKO木下隆行によるパワハラ事件をイジりながらコメントしている。
「松竹に入りたがっていた18歳当時の松本に対して、“絶対吉本に入らなアカン!”と熱弁し、強引に吉本へ入所させたのは相方・浜田雅功たっての希望だったと、松本は過去にラジオ番組内で告白。松本は敢えて業界ナンバー2のお笑いプロダクションへ入り、自分たちの活躍で業界のトップに引き上げたいとの構想を抱いていました。しかし、浜田は2016年放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の中でも、『松竹行ってたら、ダウンタウンはもう消えてるって』と冗談混じりにコメント。やはり、1982年当時に吉本へ入り、ドンピシャで初のお笑い芸人養成スクールであるNSCが発足したことで、ダウンタウンは記念すべき1期生として事務所からのプッシュを受けることができました。加えて、現在の吉本のトップで商才に長けた大崎洋氏から直接マネージメントをしてもらえたことは、同社を選んだ最大の利点にもなったといえます。闇営業騒動の際、あの松本人志が『大崎さんが吉本を去るなら、俺も芸人やめる』と語ったほどですからね。彼らの関係性は周囲が想像する以上に深い絆で結ばれているのでしょう」(お笑いライター)
その点、松本は最後まで“吉本一択”の姿勢を崩さなかった浜田に感謝する必要があるのかもしれない。
(木村慎吾)