普段、何気なく使っている食べものの名称。実は、漢字が当てられているものもあるんです。次に紹介する漢字は、何の食べ物でしょうか?
■「饂飩」
正解は「うどん」です。この語源には諸説あり、特定できていないようです。昭和初期の中国文学者である青木正兒さんは、「こん飩(こんとん)」からの言葉の派生で「饂飩」に変化したと唱えており、この説が有力だとされていました。
しかし、これに異を唱えたのが伝承料理研究家の奥村彪生さんでした。それは、「切麦からの派生」ではないかというもの。切麦とは、小麦粉をこねた後にうどんのように細く切った麺のこと。そこから派生して、“太切り”の熱湯つけ麺として「温飩(おんどん)」と呼ばれるようになり、饂飩に変化したといわれています。
■「章魚」
「しょうぎょ」ではありません。実はこれ、「タコ」なんです。「蛸」という漢字が当てられることも多いですが、これもタコです。中国では「鱆」という漢字がタコを表すそうで、これを分解したものが章魚ではないかという説があります。
■「外郎」
「げろう」「そとろう」ではありません。これは、和菓子の「ういろう」のことを指します。由来については、黒砂糖を使っていることから、色が「外郎(ういろう)」と呼ばれる薬に似ていたためという説が有力のようです。
知らなくてもいいのかもしれませんが、知っていればいつかどこかで役立つはず!?