代表的な家庭料理の一つ「目玉焼き」。割って焼くだけというシンプルさとは裏腹に、目を離した隙に焦げてしまったり、黄身が思い通りの柔らかさにならなかったりと、調理が難しいと感じていませんか?
JA全農たまごの管理栄養士で三ツ星タマゴソムリエの中西さんによると、次の3つのポイントを押さえて調理すれば、焦げつきにくく食感のよい“究極の目玉焼き”を作ることができるそうです。
■卵は調理前に常温に戻す
卵の温度が低いと加熱に時間がかかり、焦げやすくなるのだとか。急いでいるときは35℃程度のぬるま湯につける方法も。ただし、ぬるま湯で常温に戻した卵は鮮度が低下するため、必ず調理で使い切ることが大切なんそうです。
■フライパンにはお皿に割り入れた卵を低い位置から落とす
高い位置からフライパンに直接卵を割り入れると、卵黄の食感が変化してしまうのだとか。卵はあまり深くないお皿に優しく割り入れ、低い位置でお皿からフライパンに移すとよいそうです。平らなところで卵を割るようにすると、卵の殻が入りにくくなるそうですよ。
■熱したフライパンを濡れ布巾の上に置いて5秒間キープする
油をひいて中火で1分温めたフライパンにお皿から卵をやさしく落としたら、すぐにフライパンを濡れ布巾の上に置いて5秒間キープ。こうしてフライパンの温度を下げることで、白身に火が入り過ぎて底面が焦げついてしまうのを防ぐことができるとか。その後は、蓋をせずに弱火で4分ほど加熱すれば、ふっくら半熟の目玉焼きが出来上がるそうです。黄身をかたく仕上げたい場合は、加熱時間を調節してくださいね。
いつもとちょっと違った目玉焼きを楽しみたい場合は、フライパンに卵がつかるくらいの油を入れて弱火で加熱し、低い位置からお皿に割り入れた卵を移して7分間揚げた「揚げ焼き目玉焼き」がオススメだそう。
おせち料理に飽きたら、おうち時間で味わう贅沢料理として、試してみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)