昨年10月と11月に渡って計3回放送された、お笑いコンビ・極楽とんぼによる旅番組「週末極楽旅」(BS日テレ)がレギュラー化することが決定し、1月13日に初回放送が行われた。
「週末極楽旅」は“週末コーディネーター”として山本圭壱が多忙を極める加藤浩次とゲストを一泊二日の自由気ままな旅へ案内するという内容。初回は盟友のよゐこの2人がゲストで登場し、河口湖を巡った。
7日にオンラインで行われた記者会見では、加藤は「普通の旅番組だったら、スタッフの方だけがロケハンに行って、番組を作るんですけど、この番組のひとつのポイントは、山本さんがスタッフと一緒にロケハンに行って、ここで食べようとかここで何か遊ぼうとか、すべて決めているんで。山本さんありきなんですよ。スタッフと打合せしているのは山本さんだけで、僕とゲストの方はまったく知らない状態で山本さんについて行くという番組なので、山本さん次第でこの番組が上手くいくか、早々に終わるか決まると思っています」と語った。
しかしネットでは《緊急事態宣言で、行きたくなっても行けない状況だけど…制作側もスポンサーも大丈夫かな?》《テレビ局・スポンサーの意図が分からない。コロナ感染拡大状況下で何故今旅番組なのか》《GoToを散々叩いていたメディアが旅番組を新たにやるって?》など、番組そのものの存在意義を問う声が続出。
さらに《「極楽とんぼ」として需要があるようには思えない》《山本を復帰させるのも番組レギュラー化するのも自由だから別にいいけど、自分は不愉快だから絶対に見ないし、そういう人は多いと思う》《なぜ今さら、山本起用なのか?意図が判りません》など山本に対する拒否感の強さも目立った。
「記者会見で加藤は『コロナ禍でなかなか遠出できないし、いまもう緊急事態宣言も出るという事なので、東京から出てロケ出来ないという状況もあるんですけれども、その中でできる事を提案できたらいいなと思っています』と語っていますが、それが難しいのが今のテレビの状況。『火曜サプライズ』(日本テレビ系)も“街ブラ”ロケが難しくなり、3月に番組自体が終了することに。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)も海外ロケがメインだったのにコロナ禍以降は国内ロケで続けています。コロナ禍でさまざまな番組が影響を受けている中、敢えて旅番組をするということ、未だマイナスイメージを引きずる山本の起用、ロケ自体の難しさといった枷を3つも抱えて番組を始めるということですからスタッフの苦労は絶えないでしょう」(スポーツ紙記者)
スタート早々、制作がつまずかないことを祈るばかりだ。
(柏原廉)