番組ではさらっと流していたけれど…。
1月21日、自身が率いる派閥の会合のあと、同僚議員に新型コロナウイルスの検査を受けることを勧められ、都内の病院でPCR検査を受けたところ「陽性」と判明した自民党の石原伸晃元幹事長。でも、会合後も坂本哲志一億総活躍担当大臣や野田毅衆院議員と食事をしていた石原議員の体調は良好。熱や咳などの症状がない、いわゆる“無症状”ながら「即入院」の文字がメディアで躍ったことで、世間が「上級国民だからすぐに入院できるんですか?」と猛反発。その怒りはまだ収まってないようだ。
「説明では既往症があるから入院したということになってますね。もちろん入院して治療することに異論はありませんが、ちょうど当時、コロナ感染で入院先が決まらず手遅れになる人の例の報告が相次ぎ、無症状の国会議員がすぐに入院できたことに反発する声があがりました。『国会議員は特別待遇?』と庶民が思うのも当然ですから、ネガティブな意味での“上級国民”という言葉がトレンド入りしました」(週刊誌ライター)
25日に放送されたお昼の情報番組「ひるおび!」(TBS系)でこの問題が取り上げられると、コメンテーターを務める政治評論家の田崎史郎氏は、石原議員が即入院できたことについて「(入院した)大学病院に知り合いがいたらしいんです」と、特別な計らいではないというニュアンスで説明。でもこれが、SNSではさらにブーイングを呼んでしまった。
「入院先がなくて自宅療養を余儀なくされる患者の容体急変が問題になる中、コネがあるから入院できたでは国民の怒りに油を注ぐだけ。SNSでも『有名大学病院にコネがある時点で上級国民』『国民の命を守るとか自民党はどの口で言ってるのか』『さすが上級国民の石原家』と批判と嫌味のオンパレードでした。悪気もなく特権を使うことが当たり前になってるとしたら、それこそ上級国民の極みですね」(前出・週刊誌ライター)
番組では田崎氏も「説明したほうがいい」とクギを刺していたけれど、出演者たちはそれ以上の追及は避けていた。でも今回は会食も自粛していないなどツッコミどころ満載。はたして、一般の民に説明する気がおありかどうか…。
(山田ここ)