汗ばむ季節になった。この時期なると気になるのが“体臭”だ。電車の中や宴会の席で隣り合った人が、鼻を突くような体臭を発しているのはたまったものではないが、「自分も臭わないか?」と、入浴時に念入りにカラダを洗っている人も多いのではないだろうか。
ところが「“カラダを洗う”行為が、逆に体臭を強くする原因になっていることもあるようです」と、話すのはスキンケアなどの取材を数多く手がけるライターだ。
「体臭の専門医によると、アルカリ性の合成石鹸で洗いすぎると、皮膚表面の常在菌と呼ばれる善玉細菌の99%が洗い流されてしまうそうです。すると悪臭の元となる有害な菌が皮膚表層の角質やアカなどを材料にして繁殖しはじめ、アンモニアや硫化水素などを生産して、体臭が発生するのです」(前出・ライター)
だからといって、入浴しないというわけにはいかない。アカや汗を落とさなければ、それはそれで臭ってくるのは明白。では、どうするか?
そこで有効なのが、ローラや福山雅治、妻夫木聡など、多くのタレントたちが絶賛している“タモリ式入浴法”だ。
方法は「10分以上湯船につかるだけ。石鹸で洗うのは耳の後ろから首周りに脇の下、それに股間と足裏だけ」というもの。これならば、悪玉菌の繁殖を防いでいる常在菌をすべて洗い流すこともない。「肌がキレイになる」と話題の入浴法だが、実は体臭防止の効果もあったのだ。
実際、タモリ式入浴法を実践している人たちのネットの書き込みには、肌がキレイになったということに加えて「臭いがなくなった」という意見も多数見受けられる。
暑いからといってシャワーだけで済ませるのではなく、夏場こそ湯船にゆったり入ってみてはどうだろうか。