有名人やアーティストなどに対して、熱狂的なファンが「キャー!」というような歓声を挙げますが、これを“黄色い声”と表現することがありますよね。
辞書で調べてみると、黄色い声は、「女性や子どものかん高い声」と定義されています。でも、なぜかん高い声が黄色なのでしょうか? そもそもなぜ声に色が?
これには、いくつかの説があるようです。日本語探検クラブによる「今さら誰にも聞けない日本語 からだ言葉編」(アドレナライズ刊)によると、古代中国において、お経の最も高い声を黄色と表現していたという説が一つ。また、“黄”には中国語で「ただごとではない」という意味があり、そこからきたという説もあるそうです。
ちなみに、“色聴”という、ある音を聴くと特定の色が見える現象の研究家によると、黄色い声は「ラ」の音なんだとか。その他の音にも色があり、「ド」は赤、「レ」はすみれ色、「ミ」は黄金色、「ファ」はピンク、「ソ」は空色、「シ」は銅色。音に色があったとは驚きますね。
最近ではライブに行く機会も減っているので、黄色い声が少なくなっているかもしれません。たまにはカラオケボックスなどの防音空間で、思い切り黄色い声を挙げてストレス解消してみるのもいいかもしれませんね。