俳優の石田純一が3月4日、木曜コメンテーターを務める文化放送「斉藤一美 ニュースワイドSAKIDORI!」に出演。生放送中に涙を見せる一幕があった。
11日で東日本大震災からちょうど10年を迎えることもあり、番組では「あの時私は、そして今」と題し、被災地の方々の思いを聞くコーナーが設けられており、この日は宮城県女川町で震災1ヵ月後に開局した臨時災害FM局「おながわさいがいエフエム」の開局メンバーである木村太悦氏が電話出演。
木村氏は被災当時の思いやラジオ局開局に携わったいきさつと経験談、2016年にラジオ局閉局後は町作りの仕事をしながら地元サッカーチームのスタジアムDJや、学習塾を構え小学生から高校生までに教えているという日々を語った。
そして心に残る楽曲のリクエストを問われた木村氏は、「この曲こそ本当の意味で津波で被災してしまったんじゃないか」と、サザンオールスターズの「TSUNAMI」をリクエスト。「この曲が当たり前に聴けるような状態、その時こそが東日本大震災からの復興を成し遂げた日なのではないか」と思いを語った。
「TSUNAMI」が流れる中、コメントを求められた石田は「泣けちゃって…」と声を詰まらせ、「木村さん、本当に素敵な人ですよね。ご自身が大変な思いをされて、でも本当に津波の被害に遭ったのはこの『TSUNAMI』って曲だって…。今町作り人作りを頑張ってらっしゃって偉い…」と、涙声で語ったのだ。
「石田さんて本来こういう人なんですよね。情に厚く、困ってる人弱い人の気持ちに寄り添える人なんですよ。そんな“人の良い”部分がコロナ禍で悪い方に作用してしまった部分が少なからずあったように思います」(ラジオ関係者)
石田号泣のニュースにネットでは「いい話なんだけど、石田さんが語るのは何だか…」「石田さん純粋な人だと思うけど、善悪が判断できずに行動するから周りは大変そうだ」「唯一残ったレギュラーの仕事。泣いてでも死守しないと」などと、相変わらず手厳しい反応が起きてしまっている。
すべてをコロナ禍での騒動に結びつけて批判されるのは気の毒。石田がその純粋な思いを世間に批判されない形で生かせる日が来てほしいものだが…。
(石見剣)