3月いっぱいでNHKを退職する近江友里恵アナの“ラスト出演”となった3月5日に放送された「あさイチ」の前半(8時15分~9時)の視聴率が11.6%の高視聴率をマークしたことが8日判明した。
「前4週の平均視聴率9.9%から大きく上昇した格好で、近江アナの番組卒業が視聴者の大きな注目を集めていたことがわかります」(テレビ誌ライター)
週が明け、8日の同番組は森田洋平アナが代打出演。MCの博多華丸・大吉とのスリーショットは3人とも黒やグレーのスーツだったため、大吉は「近江さんがいなくなって3年後のあさイチみたいな空気で…」と、前番組の連続テレビ小説「おちょやん」が主人公・千代(杉咲花)と一平(成田凌)の結婚発表から3年経っていたという経緯を受けた絶妙な“朝ドラ受け”で笑わせた。
これには森田アナも「途端に灰色の画面になりましたね、おじさんだらけの」と苦笑し、華丸も「色味ほしいね…」と、近江アナがいなくなり絵的に華やかさがなくなったことを指摘して“近江ロス”を印象づけた。
「『あさイチ』は近江アナの後任・鈴木奈穂子アナが就任するのが新年度から。森田アナは『鈴木奈穂子さんが登場するまでの場つなぎアナウンサーとして、私などリポーターが交代で…よろしくお願い致します』と挨拶しましたが、今月いっぱいは暫定的な形になりそうです」(前出・テレビ誌ライター)
番組のこの日のゲスト・阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子が紹介されるとスタジオは笑いに包まれ、渡辺が「平均年齢キープしてます、おじさんにおばさんで」と自虐して笑わせると、華丸も「同窓会ですか」と返すなど、番組は中年だらけで和やかに進行。
番組はしばらくの間、“近江ロス”が漂いそうだ。
(石見剣)