予算を決めて家計管理をしているはずなのに、予定外の出費が続いて思い通りに貯蓄ができない……と悩んでいませんか?
そんな場合は、家賃や光熱費、生活費など毎月同じように支出する項目だけでなく、忘れやすいけれど多くの家庭で毎年数十万円から100万円程度にのぼることもある支出の「特別費」を把握・コントロールすることで、家計を管理しやすくなるかもしれません。
年に一度、一括で払う契約をしている使用料や車検、自動車税・固定資産税などの税金、記念日や冠婚葬祭に支出する費用、イベント・旅行代、家電の買い替えや壊れた家電・家具などの修繕費用など、“毎月かかるわけではない”支出は見逃しがち。これらの費用は家計簿の項目に組み込まれていないことが多く、「特別費」として管理している人が多いと思います。
特別費は、毎月必ずある支出ではないけれど高額になることもあり、その月の家計が赤字になってしまうケースも。まずは、毎年どのくらいの特別費を支出しているかを把握することが大切です。年間の大まかな支出額を把握したら毎月の支出に組み込み、積み立てて費用を用意するのがオススメです。事前に予定して資金を準備することで、貯蓄を切り崩さずに特別費を準備できるようになります。
特別費の全体像を把握するための手軽な方法は、“前年の特別費をふり返る”こと。毎年同じように支出している特別費は、前年度の特別費を確認すればそのほとんどをカバーすることができます。数年間さかのぼることができれば、数年に一度支出しているような特別費も把握でき、さらに詳細な把握が可能になります。1年間で合計いくらくらい特別費を用意するべきかを認識し、家計の支出に組み込んで用意することで、“急な”支出も“想定内”にしやすくなります。
過去の支出から定期的に支出している特別費を洗い出したら、家電の買い替えや自宅・家電の修繕費用のように、支出時期の予想が難しい項目にも注目しましょう。これらは支出額が大きくなりやすいため、もしものときのために少額ずつ毎月積み立てておくとよいでしょう。
家計赤字を防ぐには、家計に振り回されずに、把握・コントロールすることが大切です。まずは、どの時期にどんな支出をしているかを確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)