お笑いコンビ・極楽とんぼの加藤浩次が3月10日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)に生出演し、所属する吉本興業との契約を3月31日限りで終了させることになった経緯を説明している。
吉本は9日、2019年の闇営業騒動をキッカケに締結した加藤とのエージェント契約に関し、今春以降は延長しない方針であることを公式サイト上で表明。これにより加藤は30年以上所属した吉本と袂を分かつ格好となった。
「スッキリ」では冒頭、「ちょっと個人的な時間取らせてもらってもよろしいですか?」と切り出した加藤。会社とのエージェント契約を延長せず、満了を迎える運びとなったことに関し、「僕自身はね、2年くらい前に(闇営業の)騒動があって、僕もああいう発言したんで、吉本興業とエージェント契約を続けようとは思ってたんですよ。3月が更新の時期だったんで。吉本興業さんの方から契約を延長しないっていうふうに言われて」と、吉本側から延長の意思がない旨を通告されたと打ち明けた。
加藤自身は今後もエージェント契約で吉本興業との関係を継続させたかったと本音を漏らすも、「会社の方から延長しないって言われたら、僕がノーと言うわけにもいかないんで。お互い納得の上で契約が無くなるってことになっちゃったっていう」と説明。続けて「ちょっと僕もびっくりしてるというか…。そっかぁ、と。そうなったかー、みたいなとこがあるんですよ」と予期せぬ展開だったと告白している。
「そもそも加藤は、2019年の夏、闇営業騒動が勃発した際、『現体制が変わらないのであれば、僕は吉本興業を辞める』と宣言。『スッキリ』生放送中に会社の幹部を名指ししてパワハラ体質を糾弾する“加藤の乱”を起こしています。これを機に会社と会談を重ねた加藤は自らエージェント契約を提案し、吉本と所属芸人の契約の在り方を根底から覆すと、のちに後輩芸人の鬼越トマホークからは『闇営業に便乗して自分だけスッキリしてんじゃねーよ!』と契約待遇の改善をイジられていました。要は、専属マネジメント契約ではなく、エージェント契約を選んだ加藤には、吉本からすると関係を継続させる上でのメリットがあまり感じられなかったということでしょう」(テレビ誌ライター)
加藤の乱からおよそ1年半が経過し、ようやく吉本サイドも“スッキリ”したということだろうか。
(木村慎吾)