今年の3月をもってTOKIOから脱退し、ジャニーズ事務所からも退所する長瀬智也。退所後はほかの事務所に所属せず、ゼロから裏方として新しい仕事の形を創り上げていくという。
そんな長瀬の俳優最後の作品と言われているのが、現在放送中のドラマ「俺の家の話」(TBS系)。能楽の人間国宝・観山寿三郎(西田敏行)の長男・観山寿一(長瀬)が、お家の継承、老いた父の介護、遺産などを取り巻く家族問題に向き合うホームドラマ。笑いあり涙ありのハートフルな作品だ。
それだけではない。「俳優・長瀬」見納めの作品として、さまざまな趣向が凝らされていることでも話題になっている。
視聴者を歓喜させたのは、2月26日放送の第6話だった。この日のゲストは阿部サダヲ。ムード歌謡グループ「潤沢」のメインボーカル「たかっし」を演じた。トラブルがあり出演できない潤沢のメンバーの代打として寿一、寿限無(桐谷健太)、踊介(永山絢斗)がステージに上がった。そして、白いスーツ姿の寿一が、歌唱したのだ。
「ドラマの中とはいえ、長瀬の歌声を聴くのは山口達也が脱退した2018年以来です。しかも、その舞台は、TOKIOが10年前の東日本大震災後、ずっと支援をし続けてきた福島でした。長瀬の思いが詰まったドラマ進行に、視聴者からは“神回”と絶賛されました」(ドラマウオッチャー)
3月12日放送の第8話は、2000年放送の「池袋ウエストゲートパーク」で長瀬演じる真島誠の相棒“マサ”こと森正弘を演じた佐藤隆太が登場。どんなやり取りがなされるのか、楽しみな回となりそうだ。