今年の「第44回日本アカデミー賞」は、「ミッドナイトスワン」が最優秀作品賞、同作主演の草なぎ剛が最優秀主演男優賞を初めて受賞した。優秀主演男優賞では、元SMAPの草なぎと嵐の二宮和也の新旧ジャニーズ対決が注目されたが、30年選手の草なぎに軍配が上がった。
ジャニーズタレントと日本アカデミー賞の関係は、2015年に始まった。「第38回日本アカデミー賞」で、V6の岡田准一が俳優史上初となる最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞をダブルで受賞。ジャニーズ初の快挙で、主演作「永遠の0」は全8冠に輝いた。
翌16年には、二宮が吉永小百合と共演した「母と暮せば」で最優秀主演男優賞を受賞。Hey! Say! JUMPの山田涼介は、主演作「暗殺教室」で新人俳優賞を受賞した。山田は当時21歳。今年、その年齢で新人俳優賞を獲ったのはKing & Princeの永瀬廉だ。
二宮、山田、永瀬はかねてから共通の趣味「ゲーム」で結ばれていた。
「ゲーマーで有名なニノと永瀬は一緒にプレイしようと約束をしていたのですが、昨春ついに実現。永瀬がリードしつつ、チーム優勝したそうです。2人のゲーム仲間が山田。3人同時プレイをしたときは、永瀬が途中で『ごはんを食べる』と抜け、代わりにニノの友人の一般人が加わり、続行したそうです」(ゲーム誌編集者)
その友人は当時就職活動をしていた一般大学生。ゲーマーであることが幸いして、普段はテレビで観ている二宮、山田とつながることができた。彼いわく、「二宮くんはギャグセン(ス)が高い」らしい。
ゲームは人を変えるのか、二宮は普段は人見知りだが、趣味友となれば分け隔てないつきあいをする。独身時代は、ゲームで出会った一般人をひとり住まいのマンションに泊めてあげていた。
「つながりは『パズドラ』。お相手の男性とは同じ年齢で、神奈川県横浜市在住。18年に地元の岩手県に帰郷してしまったのですが、ゲームの世界で“会って”いました。19年になって上京するという連絡があり、泊まらせてあげたといいます」(前出・ゲーム誌編集者)
パズドラ歴8年の二宮は現在、ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社が発売しているパズルRPG「パズル&ドラゴンズ」のイメージキャラクターを務めている。テレビCMでは、「パズドラ党」という新党を結成。まさに趣味と実益を兼ねた役得だ。
アカデミー賞の“新人”山田と永瀬は、“最優秀”の二宮に大きく水を開けられているが、ゲームの世界でも同じ。新人2人が新党の党首になれるには、時間がかかりそうだ。
(北村ともこ)