お笑いコンビ・千原兄弟の千原ジュニアが3月21日に自身のYouTubeチャンネル「千原ジュニアYouTube」を更新し、雨上がり決死隊の宮迫博之と対談する動画を公開した。
ジュニアは「【コラボ】宮迫博之×千原ジュニア~2年ぶりの再会で全て語る~」と題した動画をアップし、今や吉本興業を離れてユーチューバーとして活躍する宮迫と共演。その中で、“犬猿の仲”とも称された1年先輩の宮迫に対し、後輩のジュニアから「1個だけ言いたいことがあって」と切り出した。
2019年夏、宮迫とロンドンブーツ1号2号・田村亮らは過去の反社会的勢力への闇営業と金銭授受の事実が報じられ、吉本を退所せざるを得ない状況となったが、営業の場には宮迫のほかに様々な若手芸人の姿もあり、彼らもまた大きな批判に晒されていた。
ジュニアは「あの時、一緒に闇営業に行った奴をYouTubeに呼んでやってほしいんです。それぞれがYouTube(チャンネルの運営)をやってたりするし。俺なんかより、くまだまさし、HG、スリムクラブを呼んでほしい。向こうが断るかもわかりませんけどね。俺も片方の意見しか聞いてないから。宮迫さんからの話しか聞いてないけど、でも声はかけてやってほしい」とし、騒動の当事者となった後輩らの救済を求めた。
この提案に宮迫は戸惑いの表情を見せながら「そうやね」と相槌を打つに留まっている。
「芸風や人間性の違いなど、様々な面で相容れない2人とされてきたジュニアと宮迫ですが、ジュニアが最も違和感を覚える点こそが、この指摘に込められたものだったのかもしれません。ジュニアは2019年6月に闇営業騒動が勃発した際、すぐに謝罪会見をしなかった宮迫らの初期対応に苦言。反社会的グループへの仲介人を務め、宮迫に営業参加を持ちかけたカラテカ・入江慎也が吉本から契約解消されたことを受け、情報番組の中で『1人の芸人(入江)が自業自得ですけど“死んだ”わけです。その時に先輩である2人(宮迫、亮)が矢面に立って、質疑応答込みの記者会見を開くべきだったんじゃないかな。1人の芸人が死んでいるところで、(宮迫らが)ツイッターとかラジオで一方的に(騒動の言い訳をする)というのは先輩としていかがなものかな』とコメントしました。参加グループの中で芸歴が最も長い宮迫は、自身の弁明よりも、窮地に立つ後輩に対して何かできることがあったのではないかと感じていたようです」(テレビ誌ライター)
実際、宮迫に連れられて闇営業に参加した若手芸人らはその後も芸能活動再開が順調には進まず、コロナ禍もあり、副業を始めて生計を立てる芸人も出たほどだ。
一方の宮迫はもともとの知名度を生かしたYouTubeで大成功を収め、コラボ相手に選ぶのは人気ユーチューバーのヒカルや、極楽とんぼ・加藤浩次、島田紳助氏、元NEWS・手越祐也など、どれも再生回数の見込める大物ばかり。
「俺なんかより、彼らを呼んでほしい」とのジュニアの言葉に、「そうやな」とだけ返した宮迫にはその真意が伝わっているのだろうか。
(木村慎吾)