中井貴一、舞台でフルボッコにした相手役から「詐欺師」と呼ばれた役者冥利

 WOWOW開局30周年記念として、4月18日にスタートするドラマ「華麗なる一族」。山崎豊子氏による同名人気小説が原作で、1974年、2007年にもテレビドラマ化されたことがある。

 2007年放送の平成版はTBS系「日曜劇場」枠で放送され、原作では主役が阪神銀行頭取の万俵大介のところを、長男の鉄平を主役として変更。木村拓哉が演じた。そして、令和版となる新バージョンは原作どおりに大介が主役となり中井貴一が演じる。

 そんな中井が最近、舞台上で相手役をフルボッコにし、その相手役から「コイツは詐欺師」とまで罵られたという。

「それは笑福亭鶴瓶がライフワークのように取り組んでいる、『スジナシ』という即興芝居の上での話です。当日に明らかとなるセットの中で、ゲストと笑福亭鶴瓶によるぶっつけ本番、台本ナシで行われる即興芝居のため、普段は演技派として名を馳せている役者でも、しどろもどろになってパニック状態に陥ることもしばしば。2月28日に東京・世田谷パブリックシアターで上演された中井がゲストだった『スジナシ』が、3月10日深夜にTBS系でオンエアされたのですが、即興芝居とは思えない膨大なセリフをしゃべり続け、破綻のないドラマを見事に構築したため、ネット上でも『中井貴一のすごさを目の当たりにして呆然』『台本ナシとはまったく思えなかった。中井貴一の頭の中はどうなってんの?』『きちんと稽古を積んだお芝居を観ているようだった』といった声が。

 これまでの『スジナシ』では、舞台上で鶴瓶がゲストを助けることはあっても、ゲストの演技に飲まれてオタオタすることなどまったくなかったのだが、中井とはプライベートでも仲のいいことが作用して、容赦なく打ちのめされることに。

 即興芝居が終わった後のトークタイムでも、中井は『べぇさん(鶴瓶)が後ろを向いてしゃべると、滑舌が悪くて、何をしゃべっているのか聞き取れない』などと鶴瓶に毒づき、鶴瓶から『これ、営業妨害やで』と反論されると、『ほんまに落語家か?』と言い返し、劇場は大爆笑に包まれた。

「3月4日深夜放送の鶴瓶と松嶋尚美の2人がトークを交わす番組『きらきらアフロ』(テレビ東京系)でも、鶴瓶は中井の演技力を大絶賛。鶴瓶が『スジナシ』のゲストをここまで褒めちぎったのは、大竹しのぶ、田中圭、黒木華に次いで4人目です」(芸能ライター)

 役者とはかくあるべき、と思い知らせてくれた中井。新ドラマにも期待したい。

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