紫式部によって書かれた「源氏物語」の主人公・光源氏が現代にタイムスリップするという奇抜なドラマ「いいね!光源氏くん」(NHK)。昨年、千葉雄大が主演で話題となったこのドラマの第2弾、「いいね!光源氏くん し~ずん2」が6月7日にスタートすることが明らかになった。
「このドラマは、こじらせOLの藤原沙織(伊藤沙莉)のもとに、空想の人物である光源氏が千年の時を越えて次元ジャンプ。実質“ヒモ状態”な雅の光源氏と、沙織が巻き起こすラブ・コメディ。千葉が演じる光源氏が『可愛い』と話題になり、NHKの土曜深夜枠では通常2%前後を推移していた視聴率がなんと4.3%にも跳ね上がりました。『し~ずん2』では『源氏物語』に登場する光源氏の妻・紫の上までもが次元ジャンプしてきた疑惑が浮上。光源氏と沙織の間にさらなるドタバタ劇が起きるなど、パワーアップした内容となっています」(テレビ誌記者)
この「し~ずん2」では、新たなキャストも追加。沙織と同じ職場で、彼女に好意を寄せる同僚・一条だ。この一条役に抜擢されたのは一ノ瀬颯。今年24歳を迎え、これまでもドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(フジテレビ系)や「この恋あたためますか」(TBS系)、大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK)にも出演経験のある、期待の若手俳優だ。
そんな彼がこのドラマに参戦することで、一部の特撮ヒーローマニア女子から熱い期待が寄せられている。
「一ノ瀬の俳優デビューは、2019年に放送された戦隊シリーズ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日系)。主人公のリュウソウレッドを演じました。『光源氏くん』では、主演の千葉が『天装戦隊ゴセイジャー』(テレビ朝日系・2010年)、中将役の桐山漣が『仮面ライダーW』(テレビ朝日系・2009年)とヒーロー作品出身ということもあり、注目を集めているのです」(女性誌記者)
昨年放送された「いいね!光源氏くん」第4話では、行方がわからなくなっていた光源氏が「フィリップ殿に世話になっていた」と言うセリフが登場。これが、中将演じる桐山が出演した「仮面ライダーW」で共演した菅田将暉演じるフィリップと同じ名前だったため、SNSで大反響となったことも。
なんとも洒落っ気の利いた演出。一ノ瀬の登場で、ネットでもさらに戦隊ネタで盛り上がる可能性が十分。ぜひとも期待したい。
(窪田史朗)