4月24日にスタートしたブラックコメディドラマ「今ここにある危機とぼくの好感度について」(NHK)。ネット上では「始まってすぐにハマった」「これはドラマ好きにはたまらないニヤリと笑える傑作の予感」「これは推せるドラマ」といった称賛の声があがっている。
松坂桃李演じる好感度のほかには何もない、軽佻浮薄な元テレビ局アナウンサーの神崎真は、名門・帝都大学の広報担当者として再就職。有名教授の研究不正疑惑や研究施設からの外来生物の漏えい事件など、学内で起きるさまざま不祥事に対応せざるを得ない神崎を通じて、現代社会が抱える矛盾や悲哀を描いた、大人だからこそ笑えるスパイシーな仕上がりになっている。
中身のあることを言ったことがない神崎は、大学の上層部からのウケは抜群。しかし、鈴木杏演じる大学時代の元カノで現在は帝都大学生命科学センターで働く非正規の若手研究者・みのりからは「ほんと権力持ってる人たちって、見下してる人間に対して想像力ないよね」「見下すのは勝手だけど、見くびるのはやめたほうがいいよ」など、切れ味のいい言葉をこれでもかと言わんばかりに投げつけられている。
「笑ってしまうほどことなかれ主義でその場しのぎをくり返す真というキャラを、松坂はとても軽やかに演じていて、『好感度だけは高い』という設定の絶妙さに笑わずにはいられません。そんな真に対して、テレビドラマ出演は今作がおよそ1年ぶりとなる鈴木演じるみのりの、実がギュウギュウに詰まった濃いキャラは、まさに真とは対照的でコントラストが美しい。ネット上でも『久しぶりの鈴木杏、やっぱ演技すごく上手』『たとえ短期間だったとしても、みのりが真とつき合ってた理由がわからない。あのバカ男のどこがよかったの?』『みのりのデキる女感、杏ちゃんが演じるから嫌味を感じないんだろうな』『鈴木杏の演技、ほんと好きなんだよね』など、称賛の声が数多く書き込まれています」(女性誌記者)
5月1日放送の第2話では、研究不正をもみ消そうとする大学側と告発者となったみのり(鈴木)との決着が描かれている模様。たっぷりと笑わせてもらおうではないか。