きれいな曲線を描くウエストの「くびれ」は、多くの人の憧れ。とはいえエクササイズに励んでも、なかなか理想的なラインを手に入れるのは困難です。もっと手軽で効果的な方法はないのでしょうか?
「エクササイズをする際は、筋肉や体脂肪を気にするのではなく、体の土台である『骨』を意識して動かすことが秘訣です」
こう話してくれたのは、「骨ストレッチ」の提唱者・松村卓さん。この骨ストレッチは、もともと陸上の短距離選手だった松村さんが、古武術の動きからヒント得て考案したものだそうです。
「骨ストレッチにはいろいろな方法がありますが、ウエストを細くしたいのであれば『鎖骨ひねり』がいいですね。とっても簡単です」(松村さん)
骨ストレッチの基本は、片手の親指と小指をつけて輪を作る(残りの3本の指は立てたまま)手の形にあります。
「両手でこの形を作り、小指を上にして左右の鎖骨の出っ張りを上下に挟むよう押さえてください。そして背筋を伸ばし、顔を前に向けたまま肩を左右にひねります」(前出・松村さん)
実際にこのように体を動かすと、普通に行うとき以上にウエスト周りの筋肉が動いているのが実感できます。十分に刺激が入るので、筋肉が引き締まると同時に柔らかくなり、脂肪も燃焼しやすくなるのだそうです。
1セット7回を目安に、1日数回、気がついた時に行うだけでいいそうです。
「鎖骨ひねりを行うと、肩甲骨に肋骨、骨盤などが連動するので、上半身がすっきりと軽くなります。そのため、全身が滑らかに動かせるようになるのです」(前出・松村さん)
長時間のデスク仕事で起こる、肩や腰周りの張りを解消するのにも役立ちそう。ウエストを細くできるうえに、上半身の柔軟性も取り戻せる「鎖骨ひねり」、あなたもさっそく試してみませんか。