モデルでタレントのマリエの母・玉木真理氏が5月28日に週刊誌「FRIDAY」の取材に応じ、都議会議員選挙に港区から立候補することを表明した経緯や、将来的な政策のビジョンなどについて語っている。
現在は美容サロンのコーディネーターとして活動しているという玉木氏。これまで政治活動とはほぼ無縁だったとしながら、立ち上がったばかりの地域政党「減税とうきょう」の副代表に就任し、7月4日投開票の都議選に立候補することを決めた。
同氏は、末っ子が大学に入学したことで自身の時間が増え、「これからの人生をどうしようかと考えていたとき、友人である『減税とうきょう』の党首に出馬を打診されたんです」という。また、選挙を戦う上で、具体的にどのような政策を掲げて支持者を集めるのかとの疑問については、「まず世の中に数多くある税金の問題に取り組みたい」とし、複雑な税制をより簡素化させ、「都民税は減税してほしいですし、自動車税や固定資産税も組み立て直すべきですよ。コロナ禍で多くの人が苦しんでいます。支援金もいいですが、税金を見直して還元することも必要なのではないでしょうか」と語った。
また、記事では、かつて大物芸能人から「枕営業を誘われた」と告発したマリエのインスタグラム生配信についても言及。玉木氏は大きな注目を集めることになったマリエのライブ配信をリアルタイムで視聴していたとし、「ショックでした」と語った。娘が性接待を持ちかけられたことについては配信を見るまで知らなかったようだ。
続けて、「ただ、マリエは精神的な摂食障害を克服する話をしたかったのに、その原因の一つとなった出来事のほうが取り上げられてしまった。不必要な発言とも思いますが、彼女にとっては言わなくちゃいけないことだったのかもしれません」とも述べ、実名を公表しながらの告発に対し、母として一定の理解を示している。
「4月4日のマリエによる突然の告発を発端に、その後の彼女の有料イベント主催や暴露本の出版の噂など、様々なニュースが続いてきた中、今度は彼女の母親の都議選立候補の表明となりました。この一連の流れを受け、ネットでは一部から『あの騒動はこのためだったんだろうねと言われてもおかしくないタイミング』『結局そういうことだったんだ。色んな人を傷付けて知名度上げたうえでの選挙』との指摘もありますが、それ以上に疑問の声が集中したのは玉木氏の税撤廃構想でした。同氏は、副代表を務める『減税とうきょう』の名の通り、税の軽減や見直しの必要性を強調。また、一部メディアは彼女が最終的に『税金をゼロにする』との目標を掲げているとも報じ、同政党の公式SNSアカウントにも『減税とうきょうは全ての税金をゼロにできないか』との文言があります。
しかし、今回の取材では玉木氏本人の口から、その野望を叶えるための具体的な施策や財源に関する説明はありません。もちろん今後はその辺りをより詳細に語っていくつもりなのでしょうが、ネットでは『警察や消防、救急車など数えきれないインフラをどうやって運営するのか教えてくれ。できないことを言うな』『税金ゼロでどうやって国や自治体を回すのさ』『耳障りがいいことを無責任に言って当選しようとするなら、立候補自体やめてください』などと無謀な夢物語ではないかとの反応が寄せられています」(テレビ誌ライター)
とりわけ、東京都はコロナ禍での休業要請により、一部の飲食店などに多額の協力金を連日にわたって支給。その財政は日に日にひっ迫しているとも伝えられており、コロナ収束後は減税どころか、増税で帳尻を合わせる必要性も叫ばれている。
マリエへの心配以上に、玉木氏はまず、あまりに壮大すぎる計画への具体案を提示する必要がありそうだ。