竹野内豊主演ドラマ「イチケイのカラス」(フジテレビ系)の最終回が6月14日に放送され、平均視聴率は過去最高だった初回に並び13.9%を記録。全話の平均視聴率は12.5%だった。
最終学歴が中卒で元弁護士という異色の経歴の第1刑事部=イチケイの裁判官・入間みちお(竹野内)を中心に、しがらみや偏見、先入観にとらわれず正しい判決を導く姿を描いたこの作品。刑事裁判の有罪率は99.9%だが、冤罪のない裁判を目指している。
視聴者からは「現実ではありえないと承知で、それでもこんな裁判官がいたらいいなと思えるドラマでした」「色々な思惑や忖度は働いていても、根っこの部分は『正義』で結ばれているんだな、と。法曹界がこんな人間ばかりなら、今みたいな日本になっていないはずだけどね」「最後まで期待を裏切らない、正義を貫くこういうドラマは本当にありがたい。続編を強く希望します!」などの感想が寄せられ、大満足に終わったようだ。
「実は、小日向文世演じるイチケイの駒沢義男には、モデルとなった人物がいます。現役時代30回を超える無罪を出した元東京高裁部総括判事で弁護士の木谷明氏です。木谷氏のことは放送前にさまざまなメディアが紹介していたため、目にした方もいるでしょう。ドラマのような正義の裁判官にモデルがいると知って視聴すると、なお、深いものがあります」(テレビ誌ライター)
視聴率も優秀で、続編を望む声も多い。その願いは同局にも届いているだろう。