井ノ原快彦主演ドラマ「特捜9 season4」(テレビ朝日系)の第12話が6月23日に放送され、平均視聴率は12.9%を記録した。13%台から12%台と高視聴率をキープしたまま6月30日には最終回を迎える。
season4で何といっても注目されたのは、村瀬健吾を演じている津田寛治の今後の身の処し方だった。というのも、同ドラマの制作陣に不満のあった津田は、降板を望んでいるとささやかれていた。season 3の時点で辞めたいと言っていた津田を当時のプロデューサーが必死に引き留めたという。
この話を裏付けるかのように、今シーズンの第3話で村瀬刑事は何者かに刺され、一命をとりとめるが重傷で入院。歩行が困難になり入院状態のまま、第4話以降は村瀬抜きで物語が進み、第6話には村瀬の登場シーンはまったくなく、その後はリハビリに必死に向き合う村瀬のシーンが流れるだけだった。
だが、最終回の予告編では、ついに捜査に復帰。村瀬は自身を刺した真犯人と新たに起きた殺人事件の関連を浅輪直樹(井ノ原)たちとともに捜査する。
「クランクアップの記念写真には、津田も並び『こんな芝居が撮れる現場はほかにない。15年間、これだけの俳優たちが誰一人欠けずにやってきたからこそできた絆だと思います』と話しました。今回、少し現場を離れたことで、考えるところがあったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
同ドラマの前身となる2006年から放送された「警視庁捜査一課9係」。17年に死去した主演の渡瀬恒彦さんは生前「メンバーが1人でも欠けたら終了」と話していた。その思いは、主要キャスト全員に受け継がれていると信じたい。