人と地球にやさしいエシカルファッションやサステナブルなライフスタイルに関心があるけれど、どんな視点でモノを選べばいいのか迷うことはありませんか? そこで、ちょっとしたヒントとして、いま注目のプロダクトを紹介していきましょう。
■三井化学のサステナブルなオープン・ラボラトリー活動『MOLp』
プラスチックなどの素材を手がける三井化学グループが、オープン・ラボラトリー活動『MOLp』の一環として、素材の魅力を生かして作られたサステナブルなプロダクトの展示会「MOLpCafe2021」を開催しました。
MOLpとは、素材の魅力を生かしたアイデアやヒントを身近なプロダクトへと昇華させ、素材の未来を切り開くべく、社内有志により集まったメンバーにて2015年より活動をスタートさせたもの。その展示会では、次のようなアイテムが展示・紹介されました。
例えば、通常15年で廃棄されてしまう、プラスチック原料の輸送に使われる頑丈な袋のフレキシブルコンテナのロングライフ性を生かして再生された、オシャレなトートバッグやウォレット。
また、レジ袋を再利用した個性豊かなカードケースは、プラごみによる環境負荷を抑えることに役立つとか。さらに、ひんやり個性的な質感のプラスチックマウスやビアタンブラー、繊維産業で通常使い終わったら廃棄されてしまう多量の紙管を素材として見立て直し、そのままTシャツのパッケージに再利用したものなど、オシャレでユニークなものが目白押しでした。
オシャレさだけでなく、“素材のサステナビリティ”も、今後はグッズを選ぶ基準にしていきたいですね。
■業界が注目! 循環型ショッピングプラットフォーム『Loop』
MOLpのクリエイティブパートナーを務めているアートディレクター田子學さんに、いま注目しているエシカルなプロダクトを尋ねてみると、「食品や生活用品の容器ボトルを再利用可能なものに置き換える、循環型ショッピングプラットフォーム『Loop』に注目しています」とのこと。
Loopは、世界20ヵ国以上で廃棄物問題に取り組んでいる、世界初の循環型ショッピングプラットフォーム。メーカーの洗剤、化粧品などの日用品の容器を、リユース容器に変える取り組みです。日本でもパイロット型プログラム導入が決定しており、資生堂やネイチャーズウェイ、味の素などが参加しています。
「これからはプロダクトの原料由来がエシカルかどうかだけでなく、プロダクトを通じて循環型経済のしくみが構築できているかどうかを考えていかねばならない時代です。消費者もそういったエコシステムの一員として、日常の中でできることを見つけて参加していくことが、本質的な豊かさを持った暮らしを送ることにつながると考えます」(田子さん)
モノを選ぶ際には“エコシステム”や“経済のしくみ”はどうなっているのかということに注目することで、よりエシカルなライフスタイルを送れそうです。ぜひこれからのヒントにしてくださいね。