NHK朝ドラ「とと姉ちゃん」が好調だ。早くに父親が亡くなったことで、みずから父親代わりになることを宣言した長女を中心に展開しているこのドラマ。住み込んだ弁当屋の人々との交流、不和を乗り越えた母親と祖母、そして3姉妹の固い絆などで織り成す人間模様に、多くの視聴者が食いついているようだ。
しかし、視聴率も順調に推移しているこの作品に早くも“あの作品”は超えられないとの意見が出始めている。
「前作『あさが来た』は今世紀の朝ドラで最高の視聴率を記録しました。『とと姉ちゃん』は、第7週までは前作の数字を上回っています。しかし“高値安定”。ファンが見続けているものの、新しい視聴者を取り込めていないのです。『あさが来た』でディーン・フジオカが演じる五代友厚が亡くなった時に『五代ロス』現象が起きましたが、インパクトのある展開で新たな視聴者を抱き込まないと、記録更新は難しいでしょうね」(テレビ誌記者)
前作では、中盤意向の週平均視聴率で24%台を連発。新しい視聴者獲得に成功している。また、朝ドラ人気を支えている女性視聴者からはこんな意見も出ているという。
「彼女たちは“イケメン不足”を感じているようです。ルックスこそイケメンでも、西島秀俊は第1週目に亡くなり、向井理はどうしようもないクズ人間の役。帝大生役の坂口健太郎は植物好きの軟弱男。五代の時のように女性視聴者が惚れ込むキャストがいないのです」(女性誌記者)
ドラマはまだ序盤。今後、どんな展開が待ち受けているのか、どんなイケメンが登場するのか。期待しながら見守りたい。