以前から噂されていた人気漫画「鋼の錬金術師」の実写映画化がついに公式に発表された。
同作は01年から10年まで少年漫画雑誌「月刊少年ガンガン」で連載されていた荒川弘氏原作のファンタジー作品。撮影は6月からイタリアでスタートする予定だ。
しかし、公式に実写化が発表されたものの、“錬金術”というある意味、非現実的な魔法のようなワザを使う錬金術師の少年が主人公の同作だけに、「実写化はかなり難しい」「すでに爆死の予感」など、マイナス意見ばかりが早くも目立っている。
「この手の現実離れした世界観の漫画作品の実写化は、昨年の『進撃の巨人』、先日公開された『テラフォーマーズ』の評価を考えると、悪い予感しかしないのは当然。なんでも、同作はアクションやCG映像にもかなり力を入れ、海外での公開も視野に入れているとのことですが、前述の2作とまったく同じもくろみ。海外の原作ファンにまであきれさせてしまうのではないでしょうか」(エンタメ誌記者)
そして主人公の錬金術師、エドワード・エルリックを演じるのがHey! Say! JUMPの山田涼介だ。山田は3月に公開された同じく人気漫画原作の実写映画「暗殺教室」でも主演を務めてたが、ジャニーズタレントの主演作というだけで拒否反応を示す原作ファンはかなり多かった。当然、今回も山田の主演には批判が多いのかと思いきや、意外にもハマリ役だと支持する声も集まっているという。
「原作の主人公のビジュアルの特徴は2枚目でありながら、身長が低く、チビいじりをされることが多いということ。演じる山田もイケメンですが低身長という意味では通じるものがあり、そこそこ原作に忠実だという意見があるんです。原作の荒川氏も『豆粒ドチビのすぐキレる主人公なので、山田さんに演じていただくのはなんだか申し訳ない気分です…!!』とコメントしていますが、今回ばかりはホメ言葉となるかもしれません」(前出・エンタメ誌記者)
とはいえ、現時点で合格点が出ているのは“見た目”だけ。アクションにも定評がある山田が、人気コミック実写に汚点を残した「進撃」や「テラフォ」の二の舞にならなければいいが。
(本多ヒロシ)