お笑いタレントのビートたけしが8月7日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)に出演し、金メダルへの噛み付き騒動で批判を集める名古屋市の河村たかし市長について言及した。
河村市長は、東京五輪ソフトボール日本代表の一員として金メダルに輝いた後藤希友投手から表敬訪問を受けた際、その金メダルを無断で噛み付く愚行に走り、現在大炎上中だ。
たけしはこの騒動について「アイツはいい加減なヤツでね」と河村市長の人柄を表現し、「俺の映画、名古屋でやった時になんだか知らねぇけど、舞台挨拶来て映画の内容全部しゃべりやがって」と過去の“被害”を暴露。たけしが監督を務めた作品の「いちばん大事なところの結末」を舞台挨拶で口外され、「バレバレになっちゃって嫌になっちゃったよ、あのオヤジ」と振り返った。
これには同局の安住紳一郎アナウンサーも「映画の紹介でいちばんやっちゃいけない‥‥」と語り、たけしは「それをやっちゃってんの」と、今なお怒りが収まらない様子だった。
「たけしが振り返る、河村市長によるネタバレ事件は2015年4月16日に109シネマズ名古屋にて開催された、映画『龍三と七人の子分たち』の舞台挨拶付き試写会でのひと幕。同作を製作する上で、たけしは東京都でのロケを『(当時の都知事)舛添要一さんが頑固なもんで、何もやらせてもらえなかった』とし、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で共演してきた旧知の仲である大村秀章愛知県知事と河村市長に相談することで、中部圏での大規模なロケに成功したのです。
試写会では2人に対する感謝の言葉を述べていたたけしでしたが、その後は2人が公開前の同作のネタバレトークで暴走。大村知事が、名古屋の街で撮影したというクライマックスシーンや、警察が反社会的勢力を逮捕する際の具体的な描写について語り始めると、河村市長も『わしも、中尾彬のとっつぁんが棺桶の中に入っとるところはね、あれはよかったな』と口にし、たけしも思わず『市長、映画の内容全部言っちゃダメだよ』と突っ込んでいました。撮影のロケ地使用の許可を得ていたということで、たけしもなかなか怒りづらかった部分もあったのでしょうが、河村市長だけでなく、大村知事もかなりのネタバレを連発。公開前の作品の価値を下げる行為であり、たけしにとっては忘れられない不快な出来事だったのかもしれません」(テレビ誌ライター)
なお、たけしによる17本目の監督作品として公開された同作は16億円の興行収入を記録し、非常に高い評価を受けた任侠コメディである。
後藤投手が激闘の末に獲得した大切な金メダルを“傷モノ”にしたことで非難を浴びた河村市長だが、6年前からそのガサツさは健在だったようだ。
(木村慎吾)