ミュージシャンの西川貴教が8月22日、滋賀県草津市の烏丸半島で開催予定の「イナズマロックフェス2021」の開催中止を発表した。
「イナズマロックフェス」は滋賀県出身で滋賀ふるさと観光大使を務める西川が「音楽を通じて地元にお返しがしたい」と09年に立ち上げた大型野外ロックフェス。昨年はコロナ禍でオンライン開催、今年は9月18日、19日に開催予定で、ゴールデンボンバー、DISH//、ももいろクローバーZ、打首獄門同好会、UVERworldなど16組の出演が決定していた。
西川は滋賀県庁で三日月大造知事とともに会見に出席。「県民の皆さまに安心して楽しんでもらい、応援してもらえる気持ちが僕らにはいちばん大事。このような決断は致し方ない」と語った。滋賀県内では8月8日にまん延防止等重点措置が開始されており、そのことも影響したと思われる。昨年のように代替のイベントを実施するかは未定だ。
ネットでは《残念ですけど仕方ないですね。滋賀も感染者がどんどん増えているから。自腹の損害もあると思うけど、この判断ができるのは立派。政治家より偉いと思う》《残念ですが、いたしかたないと思います。私は英断だと思います》など賛同の声が圧倒的多数。中には《致し方ないのかもな。フジロックでは結局ルール守らない輩が出てしまってるからね》《フジロックの体たらくを見たら、絶対に英断であったと思います。毎日のように感染者数が更新されているこの時期に人々が移動するようなイベントを行うのは余りにも危険すぎる》など8月20~22日に新潟県湯沢町で開催された「FUJI ROCK FESTIVAL ’21」を引き合いに出す声も。
「『FUJI ROCK FESTIVAL ’21』通称“フジロック”では来場者には事前に抗原検査キットを送付し入場前検査を呼びかけたり、当日の体温登録、全面禁酒、マスク着用などの義務化、歓声の禁止など感染症対策を行っていました。来場者数も絞って、訪れたのは前回の4分の1程度の約3万5000人です。それでも、一部報道で東京ナンバーなど遠方からの車が多く訪れていたこと、ステージ前は密だったことが報じられ、感染者の有無にかかわらずネットでは批判が殺到しました。
西川は8月15日に『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した際に炎上を過度に恐れ、『地方の方に迷惑がかかるのが嫌なので』と地元・滋賀を意識した発言をしています。『イナズマロックフェス』の中止は新型コロナ感染拡大の影響もあるのでしょうが、それ以上に『フジロック』の二の舞になりたくはないという思いもあるのかもしれません」(芸能記者)
今回の中止はやむを得なかったのかもしれない。
(柏原廉)